SSブログ

3の倍数のときだけハードボイルドになります [映画やドラマ (アメリカのやつ)]


三つ数えろ 特別版

三つ数えろ 特別版

1946年アメリカ/監督:ハワード・ホークス
  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

私立探偵のマーロウ(ハンフリー・ボガート)は、ある老富豪から仕事の依頼を受ける。彼の娘の一人、カルメン(マーサ・ビッカーズ)がガイガーという男に脅されているというのだ。しかし、ある晩ガイガーは何者かに殺され、さらにカルメンの姉ビビアン(ローレン・バコール)の影も事件の裏にちらつき…というお話。

『アパートの鍵貸します』に続いて(過去ログ宣伝厨)、「あまりに有名すぎてなぜか観た気になっている名作を今さらチェックするシリーズ」の一環として借りてみました。

自分よりもっと上の世代の人たちがハード・ボイルドの象徴として語っている印象のあるハンフリー・ボガート。彼の映画を観るのは初めてなんですが、なるほど、確かにカッコいい。いつも眉毛が「ハ」の字で困ったような顔をしてるのに、すんごく渋い。佇まいが違うっていうか、なんていうか色気があるんですよね。将来ああいうおっさんになりたいけど、逆立ちしても無理だろうなぁ。セリフもいちいち洒落ていやがるもんだから、たぶん当時の女性たちはそりゃもう夢中になったことでしょう。それに、彼がタバコを吸う姿も実にサマになってる。これは常々思ってることなんだけど、オレがカッコいいと思う俳優はみんなカッコよくタバコを吸うんです。往年のイーストウッドしかり、ショーン・ペンしかり、エドワード・ノートンしかり(余談ですけど、なにやら最近の映画界では洋画邦画問わず、喫煙シーンを排除しようっていう強力な動きがあるらしいですね。馬鹿じゃなかろうか。自分はノン・スモーカーだけど、そこまでタバコを規制したいんだったらこの世にある健康に悪いものすべてを無くしてしまえと思う)。

ヒロインを務めるローレン・バコールも、すっごく綺麗。ちょっと冷たそうな美人で、凛とした雰囲気が漂ってる。で、ボガートとバコールのやり取りがとてもロマンチックで、エンディングも素敵な終わり方です。観終わった後に知ったんだけど、この二人は実際結婚したらしいスね。

内容的にはどうだったのかですって?
正直申しまして、ちんぷんかんぷんでした。なぜかというと、お話がもともと入り組んだサスペンスで、事件が次から次に起きちゃあその度に意外な人物が浮かび上がるっていう感じなんで、人物の相関図を整理するのが追いつかなかった。しかも、それが(当たり前ですけど)ぜんぶカタカナの名前なもんだから、自分の脳味噌(容量控えめ)では処理落ち寸前、もう途中で諦めました。物語の中盤と終わりぐらいで主人公がセリフとして今までのまとめをしゃべってくれるおかげでなんとか大筋は分かったものの、やっぱりモヤモヤが残ってます。こんなのはもしかしてオレだけかと不安になったけど、意外とそうでもなくてちょっとホッとしました。
参考:http://cinema.intercritique.com/movie.cgi?mid=831

結局のところ、カタカナ名をきちんと整理しながら観られる賢い人、そうでなければハンフリー・ボガートのダンディーさを味わうための映画と割り切れるオレのような人にはオススメです。

毎度おなじみツタヤで借りたこの映画のDVDには、1945年版と46年版の2本がディスクの両面にわたって収録されていました。オレは深く考えずに、「普通SideAからだろ」って再生したら46年版が出てきたんでそれを観たんですが、特典映像の解説によると2本の違いは数シーンのみで、話の本筋にはあまり関係ないようです。当時売り出し中だったローレン・バコールをもっと魅力的に見せるためのリテイクや再編集によるものだそうで、たぶんどっちを観ても話の難解さはたいして変わらないぜ。覚悟しいや。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。