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原作の面白さを再確認 [映画やドラマ (アメリカ以外のやつ)]


ユメ十夜

ユメ十夜

2006年日本/監督:実相寺昭雄、市川崑、清水崇、清水厚、豊島圭介、松尾スズキ、天野喜孝、河原真明、 山下敦弘、西川美和、山口雄大
  • 出版社/メーカー: 日活
  • メディア: DVD

「こんな夢を見た」という書き出しで始まる夏目漱石の短編集『夢十夜』。その原作をもとに、十組の監督それぞれが映像化した十の「夢」とは…というお話 (まとめ方がいつもと違っててすいません)

夏になると新潮文庫やら何とか文庫やらが名作小説フェアみたいなのをやりますよね?そんで、夏目漱石の『こころ』が売れているっていう記事をネットで見かけて、それとの連想で「そういえば『夢十夜』って映画化されてたなぁ」と借りてみたわけです。でも、実はけっこう前にこの映画を借りたことがあって、その時は一話目を観た時点であまりの眠たさ・つまらなさに挫折してしまったのです。ほんで今回は寝不足じゃないときにちゃんと全部観た。

結局のところ、やっぱりつまらなかったです。
監督陣といい俳優陣といい、そうそうたる顔ぶれが揃っているのに、この事態はいったいどうしたことか。大ざっぱに言うと、なんだかみんなやり過ぎな感じがしました。妙にシュール過ぎたり、妙に馬鹿っぽ過ぎたり。もっと「普通に」映像化するっていう選択肢はダメだったのかしらん。

あ、いや確かに、原作の性質上、相当な制約はあったと思います。つまり、漱石大先生じゃなくても夜にみる夢なんてたいていシュールというか論理性がないもんだから、それを書いた原作をそのまま映像化しても訳わかんないか退屈になってしまう恐れがあるっていうのは分かります。それに、各話が10分前後で収めないといけないから、よっぽどインパクトを強くしないと面白くならないんじゃないかっていう心配も。でも、変にいじくり回してあんなんなっちゃうぐらいだったら、もっと素直に撮ってもいいだろうに…。なんか、狙いすぎてて鼻につくっていうか、ちゃんと楽しませてくれよ!っていうイライラが強かった。ここらへん、オレの狭量さが実によく表れています。えへん。

10編のうち、あえて言うと松尾スズキ(彼は1話目では出演もしている)が監督した第6夜が面白かった。運慶が仁王像を彫っているところを見物しに行ったっていう話。これは原作の中でも好きな話で期待してた。あと、清水崇が監督した第3夜かな。ただ、繰り返しになりますが、これらは全部の中で「敢えて言えば良かった」っていうレベルなので…。松山ケンイチが主演した最後の第10夜はサムすぎた。ぜんぜん笑えない。他はただ単につまんない。
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