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久々の西部劇 [映画やドラマ (アメリカのやつ)]


昼下りの決斗 特別版

昼下りの決斗 特別版

1962年アメリカ/監督:サム・ペキンパー
  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD

西部開拓時代のアメリカ。元保安官のスティーブ(ジョエル・マックリー)は銀行から金塊輸送の仕事を引き受け、旧友のギル(ランドルフ・スコット)とその手下の若者ヘック(ロン・スター)とともに金鉱がある山へと向かう。道中、厳格な父親と二人暮らしをする若い女性エルサ(マリエット・ハートリー)が父親から逃げ出し金鉱で働く婚約者のもとへと一行に加わるが、その婚約者はエルサにひどい仕打ちをするのだった。のみならず、ギルとヘックはスティーブから金塊を奪うことも当初から計画しており…というお話。

オレ内「声に出して読みたいジンガイの名前」ランキングで常に上位を争うサム・ペキンパー監督の初期作品です(同ランキング内には他にジョン・マルコヴィッチ、ピーター・ボグダノヴィッチ、グウィネス・パルトロウ、ジェームズ・ガンドルフィーニらがランクイン。おそらく濁点・半濁点の構成がカギ)。
週に一度の恒例行事としてビデオ屋でウロウロしてみたものの、なんだかその日は観たいものが思いつかず、西部劇コーナーの前でしょうがないから『ワイルドバンチ』を久しぶりにまた借りようかしらと思っていたら同じ棚に同じペキンパー監督作として聞いたことないこの映画があるじゃないですか。というわけで観てみた。

上述の『ワイルドバンチ』や『ガルシアの首』、『わらの犬』など、自分が観たことあるペキンパー作品はどれもそのバイオレンス描写に目が釘付けになってしまうような映画ばっかりだったから、この『昼下りの決斗』もそんなんかなーと期待したのですが、ちょっと違ってました。かなりほんわかしてる。古きよき西部劇っていう感じで、特に前半はのんびりした雰囲気で話が進みます。けど、主演のおじいちゃん二人がとっても渋くて魅力ありで、その友情と裏切りの間で揺れ動く関係性が面白くてあまりダレない。それと、舞台となるシエラ山脈の景色がなんたって綺麗。トレッキングしてみたいとすんごく思った。そして、後半とクライマックスに銃撃戦ありです。待ってました!「昼下がり」に「決斗」するシーンはさすが、文句なくカッコいい。あ、誰と誰が闘うのかは観てのお楽しみです。

ただ、やっぱり全体として迫力不足というか、オレが期待していたようなのとは違ってました。決してつまらなくはないんだけど、他のと比べちゃうと中途半端っつうか…。そのスジ(?)の人たちの中には「ペキンパー作品の中でもかなりの傑作! 」という呼び声も高いようですが、残念ながらオレ程度の未熟者ではまだ理解が出来ないようです。10年後に観たらまた印象が違うのかな。

もし語感の面白さに惹かれてペキンパーっていう人の映画を観てみたいとおっしゃるならば、自分は『ワイルドバンチ』をオススメします。これも主役はむさ苦しいおっさん達の西部劇だけど、すげえシビれた。それか『ゲッタウェイ』。これは西部劇ではないので、より間口が広いかと存じます。犯罪者カップルの逃亡劇で、これもオモロいです。『昼下がり…』はペキンパー上級者用の映画かもしれません。ペキンパー・マスター。なんか素敵な響き。
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