SSブログ

【木工のじかん / テレビ台&収納いろいろ編】 --- Act.4 テレビ台(中編)の巻 --- [DIY / インテリア]

<これまでのあらすじ>
強力な44マグナムを片手に、犯罪者を次々に捕らえる一人の刑事。その荒っぽいやり方は署内で一目置かれると同時に、マスコミからは批判の対象ともなっていた。そんな中、"さそり"と名乗る異常者から犯行予告が届く。「俺が自家製家具を上手く作れないのはおまえのせいだ! いま作っているテレビ台だって脚がようやく作れただけで、それだって計画通りには進んでいないしな。…ちくしょう! これが完成できなければ、一般市民に危害を加えてやる!」理不尽な主張をする卑劣な犯人だったが、それを追う刑事の前には法律の壁が立ちふさがり…。

テレビ台の脚部は出来たので、あとは、本体前面に取り付ける扉と、本体部のユニットを作って塗装をすれば完成します。でも、どうなることやら。

+ + + + + + + + + +

テレビ台の本体部分は前面に口を開けた箱状にします。いわゆるカラーボックスを横倒しにした形と言えば分かりやすいかな。で、その上にはテレビを乗っけて、その下の箱の中にはハードディスクレコーダーまたの名をエロビデオ再生機などの家電を入れたい。そして、問題はその前面をどうするか。

ちまたでは、前には何もなくて中が見える状態というテレビ台もよく見かける。けど、やっぱほら、あれじゃないですか。奥ゆかしさを大切にするニッポンジンつうか、秘するが華つうか、親しき仲にも礼儀ありつうか(?)。だから扉をつけて中を隠したい。かといって、ただの板を扉にするのだと中に入れた家電に対してリモコンが効かなくなる。

そんなワガママ30代すなわちオレの希望を叶えるため、あれやこれや扉のデザインを考えたんですけど、最終的には鎧戸状にしようと決めました。横に細長い板を水平に並べた形で、エアコンの送風口のとこみたいな形って言えば連想しやすいかしら。ぜんぜん分かんないよね、ごめん。とりあえず、問題はその細長い板の取付け法です。

RIMG4467.JPG支柱となるべき角材に斜めの切れ込みを入れて、そこに羽板となるべき板を差し込む…というのが最初に考えたやり方。型紙を作って、加工のために墨をつける。
RIMG4472.JPGでもね、ほら、ご覧のとおりですよ。もちろん自分の腕が足りないっていうのもあるんですけど、ノコギリで斜めに、しかも貫通した切れ込みを入れるのが激ムズ。ドリルで穴を開けてもみたけど、それを整形するのが大変すぎる。
RIMG4504.JPGこんどは貫通させずに、ノミで溝を掘り込んで、そこに挿し込むという形ではどうか。これならいけるハズ! 空も飛べるハズ!
RIMG4616.JPGぜんぜんいけなかった。空も飛べなかった。脚にホゾを彫ろうとしたとき(前回Act.3参照)と同様に、溝と溝の間がえぐれてしまう。ふーーー。
RIMG4719.JPGもういい。おっさん諦めた。安い金具買ってきて、無理やりくっつけたらあ! それに、溝を彫るスタイルでなくこの金具なら、羽板の角度だって変えられるようになるしね! むしろ改良じゃん、やった! レッツ、ポジティブシンキングやで!
だから泣いてねえっつってんだろうが!!
RIMG4717.JPG結局はドリルかよ…。それと、上端と下端それぞれの表と裏をノコギリで加工しました。
あ、この支柱部の角材も、失敗しそうな香りがプンプンしていたので、脚部と同じく余分に買っておいたんだ。なにせ米栂は安いけんね。
RIMG4722.JPG確か4ミリ厚ぐらいのシナベニヤ。それをホムセンにて細長く切ってもらって、横に通す羽板とするものであるなり。
RIMG4724.JPGただ、やっぱりベニヤ、すなわち合板であるため断面が綺麗ではない。だから、4ミリという薄さではあるけども、その木口に木口テープを貼って見栄えを良くするものであるなり。
RIMG4725.JPGでも、4ミリ幅なんていう細い木口テープは(自分の知る限りでは)売っていないから、自分で細くカットして、それを貼り付けるものであるなり。
RIMG4443.JPG「扉」というからには開閉機能がなければならず、開閉機能のためには何かしらの装置が必要である。そこで取出したりまするは「キャビネット丁番」。前のラジオ台のときは「への字丁番」を使ったけど、このキャビネット丁番はDIYなど薄汚い趣味とは無縁の皆さまにおかれましても絶対おなじみだと思います。普通の家具によく使われている。
RIMG4445.JPGこの丁番をつかうためには、それがすっぽり収まるカップを彫らなくてはなりません。んで、手持ちのビット(=ドリルの先っぽ)では無理だったので、「座ぐりカッター」を買いました。ざぐりかったー。ぜひ声に出して読みたい。濁音と静音の織り成すハーモニー…カ・イ・カ・ン☆彡
RIMG4453.JPGそれを使って、扉のボトム部分となる板の裏側に穴を開ける。思っていたより、ずっと綺麗にカップが出来たんス。
RIMG4593.JPG本体の底板に仮組みしてみたところ。これが前にパタンと倒れるのです。なんて素敵。ただ、これも扉下部と底板との隙間がシビア過ぎて、最初に考えていた数値だと接触してしまうことが判明。丁番側で調整(上下左右に動かせる)して、なんとかセーフに。
RIMG4457.JPG同じ板の両端裏側を、支柱部と接合するためにノコギリでギコギコ。
RIMG4736.JPGそんで左右の支柱部と上下の横板を圧着。ダボは使わずボンドのみ。
RIMG4752.JPG外枠がやっとでけた! 実は、設計当初はボンドだけじゃ不安だから裏からネジどめもするつもりだったんだけど、扉を作っているうちに「このデザイン自体、なんか違うなあ」と思い始めて、また折を見て別の意匠で作りなおそうって決めちゃった。だから、とりあえずっていう感じで、ネジどめはパス。もちろんこれは最後まで作るけどね。
RIMG4750.JPGおや? 片方の扉の下部がちゃんとくっついていない…。サンディングが甘くて、接合面がきちんとフラットになっていなかったからか。まあ、この程度は大丈夫だろう。まさかこの程度で壊れることはあるまい。
※いま重要な伏線が張られた模様です。このパートはテレビ台の完成後までぜひ覚えておいてください!
RIMG4617.JPG扉の取っ手となるべき金具を、わざわざ恵比寿のパシフィックファニチャーサービスのパーツセンターで買ってきたさー。でもネジが長すぎるさー。このままだと本体の天板と干渉して、扉が開かなくなるさー。
RIMG4620.JPG取っ手からネジが外せないから、金ノコで切ったった。

ノーマルノコギリ、ハンドソー、金ノコ、電動ドリル、カナヅチ、座ぐりカッター…。近所でバラバラ殺人事件でも起こった日には、お巡りさんが真っ先に我が家へやって来るゾ\(^o^)/
RIMG4762.JPGそんで、懲りずにまた黒くする。塗っている最中から「黒は失敗したな」と思っていたし、この扉自体もボツにして新しく設計しなおそうとは決めていたけど、ちゃんとワックスまでかけたよ。
RIMG4781.JPG例の金具を差し込む。そして、この金具と羽板との接合方法はなんと両面テープ! oh...。

支柱と上下の横板との間に、それぞれ隙間があるのが見えますでしょうか。これは設計ミスではなく、いちおう狙ったデザインです。ここまで失敗が続いていると説得力が無いけども。
RIMG4814.JPGホムセンにて細く切ってもらった段階で、すでに羽板となるべき板はタワみまくっていました。だから、なるべく真っ直ぐになるように、指でグニョグニョやっていたら、そのうちの一枚がボキッと折れた!! テレビ見ながら、ボケーッと作業していたのがマズかったか。
RIMG4816.JPG裏から、添え木のように竹串を貼って無理やり修整。信じがたいほど稚拙かつ雑なやり方ですが、これは実話です。本当にあった怖いDIY。
RIMG4819.JPGそうしてやっと扉が完成。
RIMG4766.JPGあ、そうだ。本体の方には、扉を受ける「キャッチ」を左右に1つずつ取付けました。

ふー、扉の話だけで予想よりもすごく長くなっちゃった。オレがダラダラ書きすぎ。次回、やっとヘボTV台が出来上がる最終回です。つづく。


<過去ログ>
【木工のじかん / テレビ台&収納いろいろ編】 --- Act.1 ちっちゃいストッカーとでっかいストッカーの巻 ---
【木工のじかん / テレビ台&収納いろいろ編】 --- Act.2 プリンタボックスの巻 ---
【木工のじかん / テレビ台&収納いろいろ編】 --- Act.3 テレビ台(前編)の巻 ---
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。