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おおとも原画展 [アート的なアレ]

だからおまえは一体いつの話をしてんだよっていう感じですけど、5月末ごろに『大友克洋GENGA展』を観に行ってきました。

RIMG5239.JPG オレ史上ナンバーワン漫画はいまだに『AKIRA』であって、なかなかそのランキングは塗り替えられそうにない。その作者の原画展が開催されるとあれば、行かずにおられようか(いや、いられない)。
RIMG5219.JPGちゅうわけで、バイクをぶっとばしてちょっくら東京・神田の「3331 ArtsChiyoda」まで。そうそう、このイベントのチケットはローソンの「ローチケ」というシステムで買わなければならなかったんだけど、もう二度と利用したくないっていうぐらい煩雑な購入手順で参った。あの仕組みを考えた(or作った)人っていうのは、実際に自分で試してみたのかな。そのときの気温と湿度がもう少し高くて、かつカルシウムが足りなければ、イライラのあまり店頭で操作した端末のモニターを叩き割っていたレベル。
RIMG5222.JPGここは廃校を再利用した施設のようで、うーん…なんか、前にもこういうところに…あッ、三宿のあそこだ。

んで、実際の原画たち。やっぱ上手え。いや、分かっていはいるんだけど、本物を目の前にすると「…上手い」って言っちゃう。オレが先述の『AKIRA』を好きなのも、奇抜なストーリー展開もさることながら、それを支える画力にビックラこいたっていうのが大きいんスよね。職人気質つうか。だから、その原稿を生で見ることができただけで十分満足。ローチケの件もいちおう許す。もちろん『AKIRA』だけではなくて、初期作品から一般企業の広告用イラストまで、展示されている原画はかなり幅が広かったよ。それと、客層(?)も、いかにも…なオタ層から、オレのような中年の不審者、はてはカリアゲ&ダボダボパンツみたいなリアルおしゃれボーイまで、色んな人が見に来ていた。
RIMG5229.JPG会場の出口付近には壁一面の落書きコーナーと、ファンの方が個人的に作ったという走行可能(!!)な金田のバイクが展示されていました。500円以上の寄付をすると、それにまたがることが出来るという…。
RIMG5228.JPG財布の中を見ると小銭で500円の持ち合わせがなく、まさか「お釣りください」なんて言えないよなーと、半べそかきながら千円札を募金箱に入れた一頭のゴリラがバイクにまたがるの図。

この写真は誰が撮ったのかって? バイクにまたがるために並んだ行列で、自分のひとつ前に並んだ青年が「あのー、写真撮ってもらってもいいですか?」と頼んできたから二つ返事でOK、その代わりにオレのも撮ってもらったというわけ。ギークどうしの絆は強いものだ。
RIMG5233.JPG『童夢』の有名なシーン、通称「ズン壁」。
RIMG5230.JPG数分前に知り合った若者が構えるデジカメの前で、原作に忠実であるべく苦悶の表情を演じる30代半ばの男。恥ずかしくない、けっして恥ずかしくないよー。

秋葉原の駐車場に停めたバイクにまたがってスラム街へ帰る途中、気分はもちろん『AKIRA』の金田ね。オレのグランドマジェスティは、ものすげーマイルドで乗りやすい車種にも関わらず、道中「ピーキー過ぎてお前にゃ無理だよ」と何度つぶやいたことか…。お薬、一週間分出しておきますね、お大事に。

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チエコ [アート的なアレ]

太陽がギラギラと照りつける8月中旬、丸善・日本橋店で「高村光太郎と智恵子の紙絵展」を観てきた。
内容としては、高村光太郎による直筆の『智恵子抄』原稿とか、智恵子が生前、熱心に作っていた切り絵を甥が版画として複製したものとか。ただでさえ切ない詩が、本物を見るとなおさらギュッとくるね。無料ということもあってか、猛暑にもかかわらずなかなか賑わっていたよ。

RIMG4550.JPGああそうだ。いちばんおったまげたのが、彫刻家としての高村光太郎の作品が何点か売っていたこと。中でも、教科書クラスの作品『手』が置いてあって、あの暑さのせいでオレの頭および目が普段以上にやられていたのでなければ、プライスカードに印字されていた価格はなんと1700万円!わたくし小市民ゆえ、その数字を見てから作品をもう一度眺めると、威厳が100倍増しだった。
RIMG4559.JPG会場の丸善・日本橋店にはこの日初めて入ったんだけど、漫画コーナーなんかもちゃんとあるんだね。とても意外。でもやっぱりビジネス書や、法律やら経済やらの専門書が占める割合が多い。その通路を意味なくグルグル回っただけで、ちょっと頭良くなった気がした。ヤッタネ。

最後に、やっぱ丸善っつったら「檸檬」でしょーと例の変態青年よろしくレモンの置き逃げ(?)を図るも、そもそもレモン持ってきてねえし。家に帰って調べたら、丸善は丸善でもあれは京都の丸善だったし。そっち潰れてたし。んもー。

タグ:高村光太郎
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みたび、スミオってきた [アート的なアレ]

RIMG3468.JPG昨年12月中旬の日曜日、栃木県立美術館で「川上澄生 木版画の世界」(現在は終了)を観てきました。川上澄生関連で美術館に行くのは、2010年5月(東京の世田谷美術館)・同9月(栃木の川上澄生美術館)に続いて3回目。そうです、もう立派な病気です。スミオ病。

ちなみに、「川上澄生って誰?」とかゆっちゃってる人はまさかおるまいとは思いますが、彼は栃木で英語教師をしながら自宅でコツコツと作品を作り続けたという、昭和の版画家です。

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ひさびさ写真展 [アート的なアレ]

11月の末頃、東京・恵比寿にある東京都写真美術館にて「二十世紀肖像 全ての写真は、ポートレイトである。」(現在は終了)を観てきました。
普段あんまし写真展には行かない自分ですし、写真家たちの名前もそんなには知らないんですけど、充分興味深く、面白かったです。展示されているのは表題の通り、ほぼすべてがポートレイトで、撮った作家はバラバラ。でも、そのほとんどがたぶんビッグネームなんだろうなあと思う。だって「二十世紀」から集めたんだもん。

RIMG3312.JPG かっぱらってきたチラシをもとに書いてみると、マン・レイ、土門拳、木村伊兵衛、橋口譲二、荒木経惟、ダイアン・アーバス、シンディ・シャーマン、ユージン・スミス、森村泰昌…。"教科書級"の人たちのオンパレードでした。一方、写真の内容的には、市井の名もなき人々の表情をスナップで切り取った…みたいなのがオレみたいな素人にはやっぱ印象強かった。
RIMG3489.JPG中でも、本物を見られて一番嬉しかったのが植田正治(しょうじ)。テレ東『美の巨人たち』で知って(MA・TA・KA・YO!)以来、昔の日本にもこんなにインパクトがある、それでいてどこかほんわかした写真を撮る天才がいたのだなあと気になっていました。というわけで、この日のお土産ポストカードは植田さんに決まり。この写真のタイトルは「パパとママとコドモたち」。1949年のものだなんて信じられないよ。

同美術館の地下では、「写真新世紀」と称して、新人写真家のコンテストの入賞作を展示してました。毎年やっているみたいだね。こちらのほうが(入場料が無料だったぶん?)熱気ムンムンで、ヤングな才能がそこかしこにほとばしっておりました。

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RIMG3330.JPGここは恵比寿ガーデンプレイスの中にあって、訪れた時期はクリスマスのイルミネーションを始めたばかりだったようでした。

これは、ひねくれたりとんがったりして言うわけでは決してないのだけど、この手のイルミネーションって昔からあんまり綺麗だと思わないんどえす。やっぱりこれはオレの感受性が腐っているという証拠だろうか。ライトアップされた木々やオブジェそのものが…というよりも、ある時期だけそうやってベカベカとLEDを巻きつけて、それらをある時期になると何かに追い立てられるようにみんなして見に行って、「まあ綺麗」と感動(?)して、また次の年に…っていう構図のようなものが嘘くさいな、無理して「感動」しなくてもいいのになと思ってしまう。ははーん、なるほど。どうりでおまえモテないわけだ!

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もいっちょ、スミオってきた [アート的なアレ]

RIMG2586.JPG今年の5月ごろに東京・用賀の世田谷美術館で川上澄生という版画家の展覧会を観てきた(過去ログ宣伝厨)んですけど、それだけでは飽きたらず、つうか、よりいっそう彼に興味をもってしまって、栃木県は鹿沼市にある川上澄生美術館に行ってきました。

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