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いっちょ、ブリュってきた [アート的なアレ]

もう8月の話(!)になってしまうけど、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開かれていた『ブリューゲル版画の世界』に行ってきました。「雪中の狩人」という絵が大好きな、というかその絵しかオレは知らないピーテル・ブリューゲルの版画展。実際には他の人の版画作品も結構あった。

RIMG2483.JPG入場料が1400円と、この手の展覧会としてはちょっとお高めな気がしました。にもかかわらず、大変混んでおり。ブリューゲルって、そんなに人気あるの? あんまりメジャーじゃないような気がするんだけど。オレが分かっていないだけかしらん。

この日はあまりの暑さ、予想外の人出、そして魔界都市シヴヤの妖気によって体力を消耗し、実を言うと会場の中ほどにあったソファーでずっと休んでいました。ブリューゲルの版画を観る人たちを見るの巻。
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晃とAKIRA [アート的なアレ]

RIMG1959.JPGこないだの蒸し暑い日、東京・日比谷にある高橋コレクション日比谷という小さなギャラリー(?)にて、「誠がいく、尚がいく、晃がいく-ミヅマ三人衆ジャパンを斬る-会田誠+山口晃+天明屋尚」(現在は終了)を観てきました。もともと、山口晃の絵がすごく気になっていたのと、入場料が500円と安かったから。ゲヘヘ。

ボリューム的には、三人の作品がそれぞれ3~4点ずつと予想以上に少なかったけれど、山口晃の絵を初めて観れたから満足です。

なんかね、作品の雰囲気はよく歴史の史料集で見るような日本の中世の絵巻物風なんだけど、よーく見てみると馬とバイクが合体してる乗り物があったり、中世の職人風の人たちが現代のハイテクロケットを造っていたり…。正直意味が分からないです。でも、まるで漫画みたいな人物描写とか、そのハイテクっぽさ(?)がやたらと好みなんで気に入ってます。そう、ダジャレじゃないけど、山口晃(あきら)の絵を眺めていると、自分はいつも大友克洋の『AKIRA』を連想してしまう。ぜったい似てるんだってば。

RIMG2146.JPGたぶんこの三人の中ではいちばん有名であろう(とオレが勝手に考える)会田誠も、初めて本物の作品を観たよ。この人が描く女の子も、やっぱどことなく漫画っぽい気がする。気のせいかしらん。

天明屋尚という画家は、さすがになんちゃってアート好きのオレだけあって、このときまで知りませんでした。作品自体にはピンとこず、会社勤めを経て画家っていうのは珍しい経歴だなあと、ただ思った。

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むなかた [アート的なアレ]

東京・吉祥寺の武蔵野市立吉祥寺美術館にて「カガヤクシゴト 棟方志功展」(現在は終了)を観に行ってきました。世界的に有名な版画家、棟方志功の小規模な個展です。
こないだ見てきた「川上澄生展」の中でもちらっと棟方志功の作品が展示されていて興味をもったっていうのと、入場料が100円というのにつられてのこと。

RIMG1381.JPGあんまり詳しいことは知らないまま行ったのだけど、版画以外にも絵を描いたり陶芸をしたりと、いろんなことにチャレンジした人みたいね。
画風としては、川上澄夫がどちらかというとこじんまりした画風なのに比べて、棟方志功は豪快な感じ。焼酎飲んでガッハッハって笑ってそう。あくまでイメージです。

展示されていた作品の数は少なくてすぐに見終わっちゃったけど、むしろ疲れなくて良かった。併設されていた別の芸術家の個展も版画でなかなか興味深かったです。いま、版画が、熱い。主にオレの中で。
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いっちょ、スミオってきた [アート的なアレ]

RIMG1104.JPG東京・用賀(らへん)にある世田谷美術館にて「川上澄生:木版画の世界」(現在は終了)を観てきました。昭和の版画家、川上澄生の作品を集めた展覧会です。

やっぱりというか、いつも通りというか、オレが川上澄生という作家を知ったのはテレ東『美の巨人たち』を通じてで、彼の代表作「初夏(はつなつ)の風」を特集した回を観たときが最初でした。それ以来、すっかりファンになってしまって、けれども本物を拝む機会がなかなかなく、今回ようやっと念願かなった形です。

ここでちょっとズルっこして、美術館のサイトから川上澄生の略歴についてピーコさせていただきますね。
横浜に生まれ、東京で育った川上澄生(1895[明治28]-1972[昭和47])は、1921年、26歳のとき、宇都宮で旧制中学の教員になるとともに、本格的に木版画の制作を手がけるようになりました。その後、戦中戦後の4年ほどを除けば、他界するまでのおおよそ50年間を、一教員としてこの地で過ごし、その間、市井の一隅にあって日々の暮らしのなかから、そして遠く江戸期や明治期への憧憬、少年時代への郷愁のなかから、独自の画趣を紡ぎだし、ひたすら木版画の世界に刻みつづけていったのです。

RIMG1099.JPG川上澄夫の版画を好きな理由。
それは、生涯をかけて黙々と作り続けた作品に、共通した「こじんまり感」というか、手作業の匂いが感じられること。うーん、上手く書けないな。とにかく、その版画には、いわゆる作家先生の大仰さはなくて、近所のおじさんが彫ったような身近な親しみを強く覚えます。さらにその作風にある種の「切なさ」みたいなものがあるときてるから、セツナ好きとしてはこたえられない。
また別の理由として、ユーモアの精神があふれているところも大好き。「ギャハッハ」というような豪快な感じではなくて、一人でこっそり見てクスクスとニヤけてしまうようなユーモアがたまらないんです。

で、今回の展覧会にて初めて本物を見ることができたわけですけど、どれもやっぱり素敵だった。とりわけ、若かりしスミオがカナダに渡ったあと、アラスカの罐詰工場(!)で働いていたときに製作した『アラスカ物語』がすごく良い。異国の地にひとりぼっちで重労働。いったい何を感じて、何を思ったのだろう。

RIMG1277.JPG帰ってからなんとなく考えたこと。人が絵(あるいは作品)を見るとき、そのもの自体の美しさや技巧に感銘を受けることは大いにあると思う。でも、その絵を通じて作り手の息づかいや喜怒哀楽を感じたときに、また何か次元の違う喜びが見つけられる。これってとてもすごいことだ。みなさーん。いま、このおっさんが大変キモいこと書いてまーす。

左の写真が今回の獲物です。ほんとは売店にあるポストカードぜんぶ欲しかったけど、逼迫する財政事情のもと泣きながら厳選した4枚がこちら(左上から『へっぽこ先生』(自画像)、『初夏の風』、『虹(アラスカ物語)』、『星空の乾杯』)。それと、普段なら画集なんかは買わないのに、今回ばかりはどうしても、ね。

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【世田谷美術館】

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ヘアリボンにリベンジ [アート的なアレ]

なんか最近、オレごときがアートぶっててすいません。東京・木場の東京都現代美術館にて『サイバーアーツジャパン-アルスエレクトロニカの30年』(3月22日まで)を観てきました。いや、「観て」というより「体験して」きました。

RIMG0338.JPGこれはどんな催し物かというと、現代のデジタル技術とアートを融合させた作品を一堂に集めて…って分かんねえよ! 例えば、何年か前に話題になった岩井俊雄&ヤマハの「TENORI-ON」を実際に操作できたり、いま話題の3D映像とケンイシイがコラボした作品が観れたり…などなど。

そもそも、なんで行こうと思ったか。それは、数年前お台場のほうでやってた同じようなアート展で、あるストローを吸ったからです。はぁ!? そのストローの先は謎の機械につながれていて、例えばその機械にある「ジュース」のボタンを押してストローを吸い込むとジュースを吸っている感覚が、「ポップコーン」と押せばポップコーンを吸っている感覚がする(もちろん味はしません)という摩訶不思議かつ非常に楽しい作品でした。今回、それがまた体験できる! と期待して行ったものの、実際に展示されていたのは同じ作者の違う作品…。ああ、勘違いしたともさ!

ただ、それをさっぴいても、今回もじゅうぶん楽しい展覧会でした。
個人的なハイライト作品は、会場の真ん中らへんの広場にあった『まばたきの葉』。遠くから見ると、ぽつんと立った高さ数メートルの真っ白い塔。その回りいちめんに、なにやら白い紙切れがたくさん散らばっている。近くでそれを拾ってみれば、形は木の葉、でも表と裏の両面に人間の目(!)が描かれている。こりゃなんだろう…と思っているそばから、その木の葉が頭上にたくさん降ってきた!

他の人を見てみれば、地面に落ちたその紙切れ、あるいは葉っぱを一心不乱にかき集め、中央にそびえる塔の側面にある小さな吸い込み口に入れている…。すると、その紙切れあるいは葉っぱが塔のてっぺんから吹き出されていくのである! なんだ、なんなんだ、一体何の意味があるのだとイブかしみつつ、私も同じように吸い込み口に集めた葉を入れてみると…バサバサー。バサバサー。降ってきた! 葉っぱ様が我らに降ってきた! 地面に舞い落ちるそれらをまたかき集め、再び吸入口に入れ、塔に群がる人々は頭上に降臨する神(紙だけに)の使いを陶酔した眼差しで眺め、飽くことなく再び……こうして、ここに21世紀の新しい宗教が誕生したのである。

RIMG0339.JPGこれ以外にも、上述のTENORI-ONとか操作法がさっぱり分からなかったのに面白かったです。後から考えると、展示のボリュームがちょっと少なかったかなという気もしたけどね。あと、廊下(?)で井上雄彦のイラスト展もやってました。もちろん『スラムダンク』は面白いと思うし、『リアル』はオレにしては珍しく単行本を買い続けてるマンガではあるのだけど、最近の井上先生の持ち上げられっぷりは少しやり過ぎじゃないかしらん。

そうだ。東京都現代美術館といえば、前回『メアリー・ブレア展』で来たとき、常設(であるハズ)のリキテンスタインを観ようとしたのになぜか展示されていなかった(過去ログ宣伝厨)という残念な思い出も。
今回、ついでに常設展もチェックしてみると…ありました! ようやっと『ヘアリボンの少女』の実物を観ることが出来たよ。この美術館が数億円(だったと思う)出してこの絵を買ったとき、「なんでこんな漫画みたいな絵に大金を!」っていう非難も多かったらしい。『美の巨人たち』によればの話ですけど。そして、オレが実際に観たところでは…ワガンネ。絵の値段なんて、さっぱりワガンネ。ああ、やっぱり結局それですか。
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