太陽がギラギラと照りつける8月中旬、丸善・日本橋店で「高村光太郎と智恵子の紙絵展」を観てきた。
内容としては、高村光太郎による直筆の『智恵子抄』原稿とか、智恵子が生前、熱心に作っていた切り絵を甥が版画として複製したものとか。ただでさえ切ない詩が、本物を見るとなおさらギュッとくるね。無料ということもあってか、猛暑にもかかわらずなかなか賑わっていたよ。


ああそうだ。いちばんおったまげたのが、彫刻家としての高村光太郎の作品が何点か売っていたこと。中でも、教科書クラスの作品『手』が置いてあって、あの暑さのせいでオレの頭および目が普段以上にやられていたのでなければ、プライスカードに印字されていた価格はなんと1700万円!わたくし小市民ゆえ、その数字を見てから作品をもう一度眺めると、威厳が100倍増しだった。



会場の丸善・日本橋店にはこの日初めて入ったんだけど、漫画コーナーなんかもちゃんとあるんだね。とても意外。でもやっぱりビジネス書や、法律やら経済やらの専門書が占める割合が多い。その通路を意味なくグルグル回っただけで、ちょっと頭良くなった気がした。ヤッタネ。



最後に、やっぱ丸善っつったら「檸檬」でしょーと例の変態青年よろしくレモンの置き逃げ(?)を図るも、そもそもレモン持ってきてねえし。家に帰って調べたら、丸善は丸善でもあれは京都の丸善だったし。そっち潰れてたし。んもー。