11月の末頃、東京・恵比寿にある東京都写真美術館にて「二十世紀肖像 全ての写真は、ポートレイトである。」(現在は終了)を観てきました。
普段あんまし写真展には行かない自分ですし、写真家たちの名前もそんなには知らないんですけど、充分興味深く、面白かったです。展示されているのは表題の通り、ほぼすべてがポートレイトで、撮った作家はバラバラ。でも、そのほとんどがたぶんビッグネームなんだろうなあと思う。だって「二十世紀」から集めたんだもん。


かっぱらってきたチラシをもとに書いてみると、マン・レイ、土門拳、木村伊兵衛、橋口譲二、荒木経惟、ダイアン・アーバス、シンディ・シャーマン、ユージン・スミス、森村泰昌…。"教科書級"の人たちのオンパレードでした。一方、写真の内容的には、市井の名もなき人々の表情をスナップで切り取った…みたいなのがオレみたいな素人にはやっぱ印象強かった。


中でも、本物を見られて一番嬉しかったのが植田正治(しょうじ)。テレ東『美の巨人たち』で知って(MA・TA・KA・YO!)以来、昔の日本にもこんなにインパクトがある、それでいてどこかほんわかした写真を撮る天才がいたのだなあと気になっていました。というわけで、この日のお土産ポストカードは植田さんに決まり。この写真のタイトルは「パパとママとコドモたち」。1949年のものだなんて信じられないよ。

同美術館の地下では、「写真新世紀」と称して、新人写真家のコンテストの入賞作を展示してました。毎年やっているみたいだね。こちらのほうが(入場料が無料だったぶん?)熱気ムンムンで、ヤングな才能がそこかしこにほとばしっておりました。



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ここは恵比寿ガーデンプレイスの中にあって、訪れた時期はクリスマスのイルミネーションを始めたばかりだったようでした。


これは、ひねくれたりとんがったりして言うわけでは決してないのだけど、この手のイルミネーションって昔からあんまり綺麗だと思わないんどえす。やっぱりこれはオレの感受性が腐っているという証拠だろうか。ライトアップされた木々やオブジェそのものが…というよりも、ある時期だけそうやってベカベカとLEDを巻きつけて、それらをある時期になると何かに追い立てられるようにみんなして見に行って、「まあ綺麗」と感動(?)して、また次の年に…っていう構図のようなものが嘘くさいな、無理して「感動」しなくてもいいのになと思ってしまう。ははーん、なるほど。どうりでおまえモテないわけだ!