1. 下ごしらえ |
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いつもと同じように馬鹿の一つ覚えで、これもペタペタ茶色く塗ろうと思うんですけど、その前に木口テープ(「小口テープ」という表記もあり。つうかそっちの方が一般的かも)を貼ります。この机も、天板はシナランバーコア合板を使っているので、断面が合板っぽさ丸出し。それを隠すのさ。
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ボンドを塗りたくって指でのばしたあとテープを貼って、完全にくっつくまで一晩放置プレイ。
天板のサイズは、1500ミリ×500ミリぐらいで結構な大きさ。なので、4辺合計の長さも約4メートルと相当なもんなんですけど、余った木口テープでちょうど足りました。…もしかしたら、そもそもこの机にも貼るつもりでオレは買ったのかも。もう覚えてないや。 |
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板の厚さ(15ミリ)以上の太いテープをもとより使っているので、当然はみ出します。 |
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はみ出しているから、当然切ります。
これは好きずきがあると思うんですけど、カッターを思いっきり反らせながら板に刃を押し付けつつ手前にスライドさせると、わりと切り易いんじゃないかと思います。 |
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実は「ラジオ台」のときに気づいたことで、木口テープには何メートルかに一箇所、継ぎ目(?)のようなものがある。ただ、オレはこれをアクセントになって良いじゃんと前向きにとらえてます。 |
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木口テープの次は a) 汚れを落とすためと b) 塗装の下地調整のためと c) (木口部分を含む)面取りのため とで、紙ヤスリによるサンディングをしました。#80から始めて#240ぐらいまで。
これを機に電動のサンダーを買っちゃおうかしら(意外と安いんよ!)とも思ったけど、何かにつけて工具を買い足そうとする自称DIYerの糞野郎すなわちオレを戒めるため、今回は我慢したった。その結果、当然のことながら手で広い面積をひたすらガリガリやることになることになって、ちょう疲れた。ホームセンターのレンタルサービスを使えば良かったんじゃないかな、チミィ。
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2. 天板と脚の塗装 |
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今回は意味もなくツートンにしてみようと思って、天板を「水性オイルステイン」のメープルで、脚を「水性ポアーステイン」のブラックで塗ることにしました。
「ねえおじちゃん、オイルステインとポアーステインってどう違うの?」とか聞かないでください。正直違いがさっぱり分かりません。ゲフンゲフン。 |
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色の塗り分けがあるので、めんどくさがらずにマスキングをしてみる。 |
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「ミニテーブル」や「ラジオ台」のときと同じく、2倍希釈にして重ね塗りをしていきました。今回は、天板の着色については3層にしたよ。
うん、知ってる。この写真じゃぜんぜん色が分からないってことを。実際、塗っている最中、オレ自身も色味がどれだけ深くなっているかよく分からなかった! やっぱ白熱灯のもとでは厳しい (> <) |
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そんで、いよいよオレの天敵「水性ウレタンニス(半ツヤ)」の塗布です。すなわち、乾きが早く強力な塗膜を作ってくれる塗料にして、気泡・塗りムラができやすいという、憎いあんちくしょう。あいつにリベンジです。
今回は、ステインと同じように水で薄めてみるという作戦をとってみた。濃いよりは薄いほうがムラができにくいハズと考えたためです。具体的には、「ニス:水=2:1」という比率で。もちろん、塗膜はその分だけ弱くなるだろうけど、そこは重ね塗りでカバー。で、つごう5層(!!)塗りました。だって、塗料カップに小分けした分がなかなか減らないんだもの。でもよく考えりゃ、2層目以降はその前の塗膜が塗料を弾くはずだから、減らなくて当然。結果的に、約0.75平方メートルの天板を五回塗っても、ニスは100mlぐらいしか使わなかったから、ボトルの中身はまだたっぷり残ることに。さて、こんどは何に使ったものか…。 |
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話は作業時に戻ります。実際に塗ってみると、果たして、気泡・塗りムラは…やっぱり出来ちゃいました。例によって写真では伝わらないと思いますけど、2層目・3層目・4層目と、確かに毎回ムラと気泡が発生しました。 |
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ただ、各層ごとの乾燥時間を少なくとも4~5時間ほど置いた上で、そのつど耐水ペーパーでサンディングをして平滑にする作業をあきらめずにシコシコやっていったら、最後は自分でもびっくりするぐらいツルッツルになったよ。最終的には、気泡も塗りムラもほぼ無くなりました。ウレタンニスについて何か大切なものを一つつかんだ気がするよ、父さん…。 |
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説明書きなんかには「重ね塗りをする際は#400程度のペーパーをかけてください」とあるのだけど、自分が力を入れすぎなのか、削れ過ぎてしまう気がするので、2層目・3層目は#600~800、4層目・5層目は#800~1000~1500とサンディングしました。普通、木工作品には#800以上なんて使わないのが一般的なはずですけど、自分では良かったと思う。 |
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そして、マスキングをし直して(こんどは天板を隠すようにして)、SPF材で適当に作った脚部を、これまた2倍希釈したステインの黒で塗りたくりました。黒っていう色のせいか隠ぺい力が弱かったんで、天板よりも多い5回塗り。
下ごしらえから始めて、二日半で作業が終わりました。今では以前と同じようにパソコンのモニターやキーボード、マウスを乗っけては、飽くなき情熱をもって夜な夜なエロ画像を検索しています。 |
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最後に、これだけは正直に報告しておかなければなりますまい。
上述のとおり、天板表面は指で触ると(本当に)ツルッツルのピカピカで、我ながら驚くような出来栄えでした。この頑丈なコーティング感といいますか、表面をおおう「硬さ」は、さすがにワックスではかなわないと思った。水気に強いというのも、コーシーこぼしても大丈夫だから嬉しい。
けれど、右の写真で見えますでしょうか、表面に「磨きキズ」のようなものがあちこちについています。手触りでは分からないけれども、光に当ててみるとわりかしクッキリ見える。これだけは、どうしても無くすことができなかった。サンディングする段階で、もう少し番手が粗いものからかけるべきだったのか、それとも単にヤスリのかけ方が雑すぎたのか、原因はいまいちハッキリしないけれども、まあ、また一つ勉強っつうことで。ただし、気泡・塗りムラをいちおう制圧できたことの満足感のほうがまさっているので、それほど気になっていないというのが実情でやんす。ということで、今回はこれにておしまい。次の獲物は…標的は、どこだ…(この記事最上段に戻る)。 |