<これまでのあらすじ>
オフシーズンを迎えた山奥の高級ホテルに、管理人として雇われた一人の男。妻と幼い一人息子とともに一家住み込みで働くことになったが、伝統あるそのホテルには「何か」があった。外界を閉ざす雪、一家にとってはあまりに広い建物、陰惨な過去をもつ客室。次第に正気を失っていく男は、ただひたすらに家具製作に没頭し、さして必要のない収納棚を次々と無計画に作り上げる。焦点の定まらぬ目つきで彼がタイプライターで繰り返し打っていたのは「つぎはテレビ台。つぎはテレビ台。つぎはテレビ台。つぎはテレビ台…」と、紙一面に同じ文言であった…。

ようやく本命にして今回最後の駄作、テレビ台ッス。全体像としては、サイズが約1300(ミリ)×470×300、このトンチキが昔作った「ラジオ台」を横・奥にびろーんと伸ばして、上下にべちゃっと潰したような形。本体部はシナランバーコアを6枚組み合わせて作り、それに脚と扉をくっつけます。

+ + + + + + + + + +