ミラーズ (完全版) [DVD]

2008年アメリカ/監督:アレクサンドル・アジャ
  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

かつて大火災で多数の死者を出し、現在は廃虚となっているデパートに夜間の警備員として雇われたベン(キーファー・サザーランド)。店内に多数残る鏡には、ある恐ろしい秘密があり…というお話。

B級覚悟でなんとなく暇つぶしに借りてみました。想像してたよりは面白かったかな、でもレンタルで充分、映画館で観なくてよかったなという印象。

主役はおなじみ、ジャックのバウアーさんで、今作でも廃デパートに潜む内通者やテロリストどもを銃と拷問であぶり出し、全米の安全を…って違うよ馬鹿ッ! でも、キーファー・サザーランドがハンドガンを構えると、もうどうしたって『24』にしか見えない。しかも、ただでさえそうなのに、なんかあんまり必要なさそうなとこでも拳銃をパンパン撃ち始めちゃう始末。この呪縛が解けるのは、いったいいつになるのでしょうか。

すいません。話を『ミラーズ』に戻しますね。
基本的にはじわじわタッチのホラーだと思うんですけど、2~3箇所、やたらとグロい(「怖い」んじゃなくて「気持ち悪い」)描写があるので、そういうの苦手な人は注意です。皮膚ぱっくり、みたいなやつ。オレは毎日、鏡に映る自分の顔でグロ耐性をつけているので平気でした。
あと、最初から中盤ぐらいまで、わりと良い感じのホラーだったんですけど、最後らへんがいきなり肉体アクション!?みたいにトーンが変わっちゃったのが残念でならぬ。

でも、ひとつ気に入ったところも。ジャック・バ…違った、キーファー・サザーランドが家族の見てる前で、家じゅうの鏡にあることをし始めるシーンがあります。で、家族はそれを見て、お父さんが突然変なことやり始めたー怖いよードン引きだよーってなって、そこのギリギリな感じが好きです。
昔、オレが小さい頃(はい、自分語りが始まったようです)にテレビで『未知との遭遇』を観たとき、未知と遭遇しちゃった主役のリチャード・ドレイファスが、家族の震え上がる中で一人憑りつかれたように一心不乱に粘土で「模型」作りに没頭するシーンがあって、それが幼心にすんげえ怖かったんです。今回、それをチラッと思い出しましたという話。