【背板の加工と天板・底板との接合】 |
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まず、天板と底板を背板と木ダボを使って接合するので、そのダボ穴を背板にも開けます。天板・底板のダボ穴はどんだけ失敗しても接合する「相手」がまだ決まっていなかったので気楽でしたけど、こっちは違います。1ミリでもずれたら絶対に板がはまらない(なぜならば1辺につき複数のダボ穴があるので)。つまり、天板・底板のダボ穴の位置と寸分たがわず背板にも穴を開けなくちゃあならない。 |
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ここで大活躍するのが「ダボマーカー」という便利グッズ。小さな金属の突起で、これをダボ穴にはめて、接合したい位置で板を叩けば小さな小さなポイントがつくので、あとはそこを中心にドリっちゃえばいいというわけです。 |
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そんな感じで背板には計8箇所のダボ穴を。天板や底板の木口にダボ穴開けたとき、ちょう苦労したのとは対照的に、位置さえ決まればこっちはすごい楽だった。やっぱシナランバーコアの木口は何かヤバいのかしら。やたら硬いときがあるんよね。 |
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そして、背板上端の辺には木口テープを貼りました。もちろん、やっすい合板を使っていることを隠すためにです。天板・底板の前辺も同様に。
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ラジオ台の内部にはオレのデジタルガジェット(笑)を入れるかもしれないので、そのためのコード穴も2箇所開けます。
ところが、またトラブル発生です。穴開け用の「ホールソー」を自前のドライバードリルに装着してガリガリやってたんですが、どうにもパワーが足りない。つうか、2個あるバッテリーがどちらも全く充電できなくなって、万事休す。どうやらバッテリーが寿命を迎えたっぽい。買ってからもう何年も経つもんなあ…。
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だもんで、近所のホームセンター、ドイト東久留米店にウィリーしながら突っ込んで、ドライバードリルを借りてきました。1泊2日で600円(買い物すれば300円)とリーズナボゥ。 |
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おかげで、なんとか貫通しました。もちろん切り口はまだ荒いので、ヤスリで整えます。
この切り抜いた木片は先着2名様にプレゼント!肌身離さず持ち歩いていると、幸運が訪れるとの噂です。美女を片腕に浴槽で札束見せびらかしているイメージ。 |
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背板の加工が終わったので、木ダボで天板と接合します。オレごとき鼻クソの分際で、完全なる垂直を狙ってるから難しそう。 |
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ここでクイズの時間です。穴を開けたラワン材、長い全ネジ、ナットとワッシャー。これらは何に使うのでしょうか。答えはCMのあと! |
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正解は、「天板と背板を接合するときにクランプ代わりとして使う」でしたー。不正解のみなさんは残念、地獄行きでーす。
もちろんほんとはちゃんとしたクランプを使うのが理想なんですけど、それほど頻繁に使うわけではないものをいちいち買ってたら馬鹿にならない。1メートルの全ネジは4本合わせても200円以下と、ジョイフル本田にて格安で入手できました。 |
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この方法はオレのカリスマ、VIC さん(日本人)のアイデアからヒントを得たものです。つうか、VICさんの手抜きバージョン。 だからほら、板を押さえているラワン材がたわんで、押さえられている板との間にうっすら隙間が…(後ろにあるテレビの光がちょっと見える)。面倒がらずに、やっぱりVIC先生のを忠実に真似ればよかった。 |
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丸一日置いて、さあちゃんとくっついたかなとスコヤ(直角を測る道具)を当ててみるならば…やっぱズレてるし! ただ、これはクランプの種類とか圧着の仕方で~というよりも、接合用のダボ穴がいかにしっかり、きちんと開いているかのほうが大きいと思った。だって、天板のダボ穴を失敗しまくって穴が緩かったせいで、接合するときに相当グラグラだったからね。 ただ、このあと、側板を仮組みとしてつなげてみると、それなりにしっかりと付いたのでまあ良しとします。
と、このときは単純にそう思ったんだ…。それが、まさかあんなことになるなんて。ゴゴゴゴゴゴ。 |
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同様にして、脚を先に取り付けておいた底板も背板にくっつけます。
それにしても汚い部屋ですいません。室内でギコギコと木材切ってる時点で終わってる\(^o^)/
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【側板の加工パート2&組み付け】 この延々と続くへんてこDIY日記の最初のほうで、側板の内側に棚ダボを打ち込むという作業をやりました。今度は、天板・底板と接合用のダボ穴を側板に開けます。 |
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またダボマーカーを使って位置決めをし、穴を開けまくる。ヒャッハー、蜂の巣だぜえぇ。
あ? おまえ、オレがバッテリーを使いきったんじゃないかって考えてるんだろう? 実はオレもよく覚えてないんだ。さあ、やれよ。やってみろよ! ただし、このブラック&デッカー44ボルトは世界一強力な銃だから、お前のドタマなんざ…(ry |
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細かい作業が続いて正気を失い始めています。
次は、材を買ったお店で曲線カットしてもらった上端に木口テープを貼ります。カーブさせた部分は1枚ではなく2枚に分けました。 |
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ちょっと浮いてる…。ここもボンドを塗ってからテープを貼って指で押さえてたんだけど、もうちょっと長い時間そうするべきだった。いちおうヤスリで修正できたからいいけどもさ。
側板には、床を向いている面以外の3辺に木口テープを貼りました。 |
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下準備が終わって、やっと接合へ。もうダボりまくり。ちょっと打ち込み過ぎかなあ? ここらへんの本数の加減が、まだちょっと掴めていないです。 |
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こちら、側板圧着用の偽クランプとして半分にカットしたラワン材。季節のノコギリを添えて。
フランス料理風に言ってみた。
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例によってボンドを塗りたくってから圧着します。ナットをレンチで回してギリギリと締め上げる。またおまえはもの欲しそうな顔をしやがって。ほら、こうか。もっとキツくして欲しいんだろう!
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そうして本体は一応でけた。でも、片側の下の部分がちょっとズレてる…。ここらへんをキチッと出来ないのがほんと駄目だなーと思う。
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おまけに、内側の左端は、ちょっと接合が甘くて、目測0.5ミリほどの微妙な隙間が。なんともマヌーケ。
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仮組み&扉の加工パート2 |
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もちろん塗装をしなくてはいけないけれど、その前に扉を取り付けた完成形を見たくて、ヘの字丁番を使って扉を留めてみると…Dammit!! 扉が左右両方とも閉まらない!! いったいどうなってるんだ、クロエぇ!!
「ジャック、こちらの衛星からは天板と底板の間隔が足らないように見えるわ」 |
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いや、そんなはずはないッ、オレは何度も確かめたぁ!!
「聞いて、ジャック。これは政権内部にいる内通者の仕業よ。彼らに気づかれないように、あなたが得意げに1ミリの深さで彫ってた丁番用の溝をさらに彫り下げるしかないわ」 |
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せっかく浅く彫った溝を…。君には本当に済まないと思っているッ。
丁番を引っ込めただけでは閉まりそうになかったので、扉そのものも少し小さくするために上下の端を数ミリずつ削りました。 |
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まずは右扉がなんとか閉まったけど、下端がギリギリじゃん…。 |
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この時点で、削りまくった右扉とまだ何もしていない左扉との差が3ミリほど出来てしまったので、左扉を控えめに2ミリほど削って組み付けてみると… |
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ちゃんと閉まった!
あれ? でも、なんかおかしい…。 |
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ファッッッック!! こんどは開き過ぎて、への字丁番がちゃんと収まってないじゃないか!! おい、聞こえるかクロエぇぇ!!(もういい) |
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両方の扉を閉めた状態で正面から見るとこんな感じ。注目していただきたいのは、本体と扉上側の隙間で、なんともブサイク。まず左扉と右扉とで隙間がフラットになっていないし、とくに右扉の隙間は左下がりに傾斜までしている。なんてこった。 |
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隙間中央のアップ。なんなんだよこれ…。 |
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もー怒った。こんな右扉、僕が修正してやるッ!
左下がりに傾斜してしまった部分を「盛り上げる」ために、本当は木口の断面を隠すために使う木口テープを段差がつくように貼り重ねました。左端が2層、途中から1層という風に。果たしてこんな修正法があるのかは知らないけれど…試行錯誤だッ、試行錯誤だッ! 高松くーん! |
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実際に隙間を確認しながら作業をしたかったので、本当はよろしくないけれども、扉を本体に取り付けたまま階段状に貼った木口テープの段差を削りました。だって取付け/取り外しがちょう面倒なもので。
そういうとこ。そういうところが貴方ダメなのよ。 |
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左側は、本体側にある丁番用の溝に(これまた)木口テープをぺたぺた何層にも貼って、丁番を「持ち上げる」ようにして、開きすぎたギャップを無理やりカバーすることにしたよ。それにしても木口テープってすげえな。なんでこれを発明した人はノーベル賞もらえないんだろう。来年あたりかしらん。
他にも右扉の下端、左扉の左端など、あっちゃこっちゃガリガリガリガリ。ひたすらこの作業を繰り返したよ。 |
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こんな風に扉が想定したとおりに収まらなかった原因はまだハッキリとは分かっていない(え!?)けど、思うに、背板と天板との接合が完全な垂直ではなかったことがいちばん大きいかも。それと、最初に設計したときに扉上下の隙間を1ミリずつとしたのだけれど、への字丁番を使うならばそれはそもそも無理があって、2ミリは必要だったのかもしれない。うーん、何事も勉強スなあ。 |
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そうして、こんな感じになったとイイマス。まだちょっとおかしいところがあるけど、遠目から見れば上端の隙間はフラットっぽいから、もういい。もううんざりだ。
あれ、そこにいるのは妥協くん!? 妥協くんじゃないか、オレだよオレ。中学んとき同じ部活で仲良しだったじゃないかよー。いま何してんだよー。今夜はとことん飲み明かそうぜ。 |
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生意気にも、扉に取っ手を付けます。この金具は東急ハンズ新宿店で買いました。本当はPFSパーツセンターで売っている取っ手にしようかなと思っていたんだけど、ちょっとこの家具には大き過ぎたというのと、1個1,000円オーバーという価格が引っかかって。 |
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実は、上述の高いやつとは別の、もう少し安い取っ手(左の写真)をPFSパーツセンターで買ってきたことは買ってきたんだけど、実際に扉に当ててみると最初に入手したハンズのやつのほうがしっくりきたのでそちらを採用。余っちゃったこれをどうしよう。
それにしても、なかなか希望の形・サイズ・値段の取っ手って、ありそうでないものですね。 |
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【棚板の加工】 |
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側板の内側に棚ダボを打ち込んだということは、これすなわち棚を使うということに他ならないわけで、その板の加工です。
ここの作業内容はいたってシンプル。棚となるべき板の木口にダボの大きさに合わせた半円形の穴を開けるだけ。捨て板をクランプで張り合わせて、その貼りあわせた面にセンターを合わせてドリります。これまた前辺に木口テープを貼ったら完了やでー。 |
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と思いきや、上記のように本体が組みあがった後で、試しに棚板を渡してみると思いっきりガタつく。さすがはオレです。
事故調査委員会によると、半円状に開けた穴が一つだけ大きすぎたとのことで、木口テープを貼りつけてテキトーに修正しました。
ぶしゅううううう。ようやっと本体が組み上がりました。あとは塗装するのみ。えんやこーらえんやこーら。 |
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