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おっさん二人の集合は朝8時、中央道は石川PAにて。この日はゴールデンウィークの只中、果たしてパーキングエリアは車で溢れておりました。バイクも正規の場所には停められず、係の人の誘導でなんかよく分からないところへ。んで、大型バイクに囲まれた恐怖で失禁しながらも、とりあえず恒例のインカム認証作業をします。これで走行中もしゃべれる、キャハ☆
なんてことをしてたら、いつの間にかオレのチンケな国産スクーターの後ろに、一台のドゥカティ(※おイタリア製のスポーツバイク)が停まっていました。それにまたがった推定40~50代の女の人が「すみませ~ん…ちょっとバイクをどかしてもらえませんか~」と言ってきた。え? オレのほうが先に停めていたのに何故に!? つうか出れないなら単にバックすればいいじゃんとはチラッと思ったけど、武蔵野台地ばりに広い心をもつ自分としては、そのドゥカティが前進できるように自分のバイクを快く移動させました。
そんで、その女性ライダーはバイクを押しながら歩いて前に出ようとしてるんだけど、体格に合っていないのか、フラフラといまにも車体を倒してしまいそうで、いかにも危なかっしいのね。あわわ大丈夫かしらんと固唾をのんでいると、その後ろから、連れ合いとおぼしきこれまたドゥカティにまたがった推定40~50代の男の人が半ば怒鳴るようにして、「そうじゃないよ! 違うって!」と指示のような何かを発していました。
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結局のところ、そのドゥカップルは無事に発進できたんですけど、あんな風にガミガミ怒られながら慣れないバイクに乗って楽しいんかなー、アドバイスする方ももうちょっと言い方があろうにと思った。そしてまた、ドゥカティ買う金があるんなら、ああいう人たちこそインカム使えばいいのにとも思った。少しだけやるせない気持ちになりながら、いざビーナスラインへ向けて出発。父さん、休日のPAは怖いところです。
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石川PAに着くまでの渋滞と、そこでの混雑ぶりからして、これは諏訪ICで降りるまで大変なことになるぜゴクリとオレは予測していたんですけど、意外にも途中からスイスイ。3時間半ぐらいで高速を降りました。
最初の目的地は諏訪湖。かの…かの…とりあえずたぶん何かで有名な諏訪湖です。初めて見るわー。写真撮り忘れたわー。んで、休憩で寄った中央道のサービスエリアにて、皮を完全に被りつつもギンギンに怒張する肉棒(またの名をアメリカンドッグ)かじりながら、あいてぃー博士が持ってきてくれた光る石板にて検索した結果、蕎麦屋が多いらしいということだったんで、ここらへんは蕎麦が美味いんだろうということで、いちばん最初に見かけた蕎麦屋に入ったということです。 |
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天ぷら蕎麦うまし。体がちょっと冷えていたんでなおさら。 |
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次は諏訪湖そばにある謎の城へ。中には入らず、外から盗撮したのみ。ニンジャ、スゥシ、ハラキィリ~。 |
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そして、いよいよ今回のターゲット、ビーナスラインに向かいます。が、天ぷら蕎麦を食べている頃から、なんとなーく空模様が怪しくなっていたわけで。まさしくビーナスラインに到着したときにパラパラと雨が降ってきたわけで。山道を登って、ここぞまさにビーナスラインの魅せ所というポイントがいちばん雨が強く、カッパを着たぼくらはびしょ濡れになったわけで。父さん、山の天気は変わりやすいです。
それにしても、ここビーナスラインには、ナントカ株式会社やカントカ大学の保養所が多いのですね。確かに夏に来たならば高原特有の爽やかさをもってして訪問者たちを出迎えてくれるであろうという予感が、雨に打たれ寒さに震えながらスロットルを開けるわたくしの胸中に去来したのです。そう、次はきっと夏に来ましょうと。あ? ビーナスラインの写真? ねーよ、んなもん!
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ほんで、こっからは帰るのみざんす。往路は東京から中央道を使ったので、帰りは関越道で。ビーナスラインを経由したルート的にも、こっちのほうが合理的だしね。
関越道の入り口を探すのにちょびっとだけ迷って(と言ってもオレはあいてぃー博士のナビ装着車にくっついて走るだけ。いつも任せきりでマジすいません)、帰りもほとんど渋滞には巻き込まれずにすみました。
そういえば、関越の寄居PAって、ちょっとメルヘン入ってて変わってるね。なぜか『星の王子様』特設コーナーもあったし。ねっとりとした粘液にまみれた金色のタマ(またの名をたこ焼き)を舌でねぶり回しながら、これが差別化っちゅうやつかしらねキャッキャと談笑、午後9時前に帰宅しました。この日の走行距離は470km、お腹いっぱいです。風圧で首がちょっと疲れたー。
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