やがて復讐という名の雨 [DVD]

2008年フランス/監督:オリヴィエ・マルシャル
  • 出版社/メーカー: アット エンタテインメント
  • メディア: DVD
かつて、悲劇的な事故で家族を失った刑事(ダニエル・オートゥイユ)。目下、何者かによる婦女暴行殺害事件を追っているが、生きる意味を見失い酒に溺れる日々だった。そこへ、数十年前に逮捕した凶悪犯が出所してくる。その男がつけ狙うのは…というお話 (すげえダメダメなまとめ。ちゃんとしたあらすじは公式サイトでも見てー)。

『あるいは裏切りという名の犬』の監督&主演コンビによる作品。何年か前に観たそれがなかなか面白かったんで、これも借りてみました。ただ、内容的なつながりは一切なし。タイトルからすると続き物みたいに思っちゃうけどね。ちなみに本作の原題はシンプルに『M75』。いくらフランス語が全く分からないオレのボンクラ脳でも、これが『やがて復讐という名の雨』という意味にはならないと分かった。
なんかさ、感想文を昔書いた『裏切りの闇に眠れ』のときも思ったけど、一回売れたからって安易に「それっぽい」邦題つけるのやめようよー。つうか、いまリンクを張るためにアマゾネスを見て、『いずれ絶望という名の闇』とかいうのまであることを知ったよ。もうこうなったら全部観てやろう。…うわ、この人まんまと乗せられてる!

例によってどうでもいい話が長くなってすいません。映画の感想としてはイマイチでした。序盤は二つの事件が並行して描かれていくんで、これが最後はどんな風につながるんかなーって思って観ていると、あんまり関係なくって拍子抜けしちゃうっていうのが理由その1。
そして、家族を失って酒浸りの中年デカっていう主役の造型があまりに類型的過ぎて、なおかつエンディングもナルシストっぽくて、観てるとなんだか恥ずかしくなってしまったのが理由その2。スタイリッシュというのとも、ちょっと違う気がする。
総じて、『やがて~』よりは『あるいは~』をお勧めします。すげえつまらないっていうわけではないんだけどね。