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愛すべきB級 [映画やドラマ (アメリカのやつ)]

『ミスト』
2007年アメリカ/監督:フランク・ダラボン
http://www.mistmovie.jp/

とある田舎町を強烈な嵐が襲った翌日、湖には不思議な霧が発生していた。損壊した自宅の修理のため、画家デビッド(トーマス・ジェーン)と幼い息子(ネイサン・ギャンブル)は街のスーパーへ買出しに来ていたが、とつぜん店は濃い霧に包みこまれてしまう。そんな時、霧の中から血まみれの男が店に駆け込んできた。「霧の中に何かがいる!」と叫びながら…というお話。

あんまり期待はしてなかったんですが、まあまあ面白かったです。

田舎のスーパーに閉じ込められちゃった人たちの壮絶サバイバルがお話のメインで、そのメンツがバラエティー豊かで楽しい。正義感あふれる主人公とその息子、新任教師(美人)、保守的な頑固親父、頼れる店員(メガネ)…などなど。
その中でも、マーシャ・ゲイ・ハーデン演じる狂信おばさんが素敵です。最初は「神のたたりだー!」なんて一人叫んで白い目で見られてるんですが、閉じ込められる時間が長引くにつれ、その世迷いごとを信じる人が増えてくる。集団心理というやつでしょうか。で、店の外はヤバい霧(の中にいる「何か」)、店の中はトチ狂った人々っていう板ばさみの地獄絵図がたまらんです。

ところで、この映画はラストが最大のウリらしいです。スティーブン・キングの原作(未読)とは違う結末を監督が考え付いたんだそうで、キャッチコピーが「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」とのこと。

でも、確かに珍しい終わり方だなぁとは思ったものの、「へーぇ。そーなのかー」という感じで、自分は残念ながら映画史上かつてない震撼は味わえませんでした。これはたぶん、霧(の中にいる「何か」)との最初の対決シーンで、その「何か」をスクリーンで見たとき、強烈なB級テイストを本能的にオレが感じ取ってしまったせい。その結果、オレの中の「何か」もガラガラと崩れて、テレビの深夜放送でも観てるような感覚になっちゃった。つまり、ちゃんと最後まで深刻ぶることができなくなったからでありましょう。それより店内のバトルがウキウキした!

それと、映画を観終わると色んな人のレビューをちらちら読んだりすることがあるんですが、なんかみんなすごいですよね。「アメリカと日本における宗教観の違い」とか、「現在の米国をとりまく政治的状況」とか…。オレ、この映画観てるとき一秒たりともそんなこと考えなかったもの。ただ「うおー」「こえー」「ひでー」とか。小学生?

そりゃあね、いくら容量不足の僕でも、政治や宗教がメインテーマの映画ならそれについて考えなくもないんですよ。ほ、本当だよ!でも、ホラー映画観てそういうところに考えが及ばないなぁ。これは皮肉ってるわけでも何でもなくて、そういう人って頭良いんだろうなと思います。

はぁ、どうすれば知的なオトナのレビューっぽくなるのかな…。まさに五里霧中です(←上手いことオトしたつもり)。
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Yakoha

こんにちは。
「ミスト」、「映画」、で検索しておじゃましました。
これは後味悪いエンディングでしたね。
でも私は面白かったです。
(賛否両論あるようですけどね。)
by Yakoha (2008-05-28 01:44) 

ビキ

はじめまして。nice!ありがとうございます。
自分は、あのエンディング自体、騒ぐほどのものなのかなーというスタンスであります。
by ビキ (2008-05-29 02:02) 

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