確かにちょっと眠たくなった [映画やドラマ (アメリカ以外のやつ)]
2006年フランス／監督：フレデリック・シェンデルフェル
- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- メディア: DVD
裏社会で一匹狼として生きるフランク(ブノワ・マジメル)。強大な組織を牛耳るクロード(フィリップ・コーベール)から一目置かれ、重要な仕事を請け負っていたものの、クロードの投獄により組織は内部分裂状態に。抗争が激しさを増す中、果たしてフランクの決断とは…というお話 (ちょっと適当なまとめですいません)。
同じフランス映画の同じハードボイルドタッチの同じようなタイトルの『あるいは裏切りという名の犬』という映画を昔観たら、それが結構面白くって、またカッコいい犯罪物だったらいいなと思って借りてみました。
主人公役のブノワ・マジメル(マジメル…マジメル…声に出して読みたいジンガイ名ランキング入り!)っていう人は初めて観たんですけど、なかなかのケツ顎っぷりにも関わらず相当な男前でヤバいです。クールなアウトローっていうのがすごく似合ってて良かったと思う。その相棒役のおっさんもヒゲが渋くてナイス。ただ、それ以外のキャストがちょっと残念な感じでした。ヤクザのボス役を演じてたフィリップ・コーベールっていう人が15～20年ぐらい前のジャック・ニコルソンにそっくりで、それはそれとして面白かったんだけど、もう少し大物っぽい雰囲気が出ると良かったんじゃないかしらん。それと、ボス以外の構成員(?)たちも、街のチンピラ風の人が多すぎて渋みが足りない。
映画のお話的にも、もの足りなかったです。Vシネマのヤクザ物をフランス人に依頼したらこんな風になるのかなぁっていうレベルで、確かにバイオレンスシーンとか性描写とかインパクトはあるものの、それ以外のドラマの部分が薄いから、逆にどぎついシーンだけが際立って安っぽい印象になっちゃってる。
結局のところ、この映画はオススメじゃないし、ハードボイルドのおフランス映画が観たいなら上述の『あるいは裏切りという名の犬』が良いです。まぁ、フランス映画とかあんまり観ないんで、他にも面白いやつはありそうですけれども!
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