レグイザモ祭りだ ワッショイワッショイ [映画やドラマ (アメリカのやつ)]
白昼堂々、ピッツバーグ市中の銀行に武装した強盗団が押し入った。犯行は成功したかに思えたが、駆けつけた警察との激しい銃撃戦の末、犯人たちは銀行内に人質10数名をとり立てこもることに。緊迫した空気が張りつめる中、元・イラク戦争従軍兵ウルフ(ジョン・レグイザモ)率いる武装集団と、敏腕交渉人ホルスト(ドニー・ウォールバーグ)との息詰まる駆け引きが、今始まる…というお話。
全8話(DVD4巻)のアメリカン連ドラです。何ヶ月か前にテレビの深夜でやってて、うわっ、ジョン・レグイザモが重要そうな役で出てるー。こんなドラマあったんだー、と改めてビデオ屋で借りて最初から観てみました。ジョン・レグイザモっつってもピンとこない人のほうが多いかと思われますが、なんかオレが見る映画に脇役としてちょこちょこ出てて気になるんですよね。小柄ながらも妙にクセのある存在感というか、その特徴的な声のせいもあって、とにかく引っ掛かる。それに、なんたってその名前ね。「レ・グ・イ・ザ・モ」て! こんな重要人物を、声に出して読みたいジンガイ名ランキングに入れてなくて本当にすいませんでした。かなりの上位ランカーなのは間違いない。重鎮サム・ペキンパーと良い勝負かな。
もし仮に、映画と同じくテレビ用の連続ドラマにも「格」のようなものがあるとしたら、この『キル・ポイント』っていうのはB級、下手したらC級かもしれません。A級の『ER』や『24』(※あ! 『ソプラノズ』はS級です!)なんかと比べたら、そりゃもう惨めなもんで、キャストはパッとしないし脚本もいまいち。ところどころツメが甘いっていうかね。
たとえば、「人質をとって立てこもった強盗犯vs警察の交渉人との駆け引き」っていう大枠からしてそうなんだけど、どこかで見たことがあるようなシーンのオンパレード。立てこもりが長引くにつれ、人質と犯人の奇妙な友情が芽生えたり、犯人同士・人質同士での愛憎劇とかは当たり前。警察内部でもムカつく上司は当然やってきて、交渉人の説得を当然邪魔します。総じて、いまいち新鮮さに欠けたかな。
あと、そりゃねえだろっていう説得力が足りない感じの展開も多々あり。銀行強盗に対処するような警察の特殊部隊は精鋭揃いのはずなのに、あんまりな凡ミスを犯しちゃったりとか、他にも…。全4回ぐらいのシリーズにしとけば、もうちょっと引き締まったのかもしれない。
ただ、これは映画並みのテンションで撮られた上述のような連続ドラマと比べればっていう話だし、そもそもそんなに期待するような要素もないと思うんで、B級アクション映画好きなら結構イケるかも。オレはレグイザモ見たさに鑑賞していたので、じゅうぶん満足です。もうレグイザモでお腹いっぱい。あと、ドニー・ウォールバーグ(マーク・ウォールバーグの兄ちゃん)も良い味だしてた。特に、言葉遣いとか文法にやたらこだわる交渉人っていう設定が個人的にツボでした。「複数形の所有格」のくだりとか最高。
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