ぶらんこが上手な天才少年の話 [読んだ本 / 好きな文章]
いしいしんじという作家さんの本は初めて読んだのだけれど、切なすぎるこの小説にはグッときました。
主人公の女の子とその弟、両親とおばあちゃん。幸せな一家だったはずなのに、ある事故が原因で幼い弟は声が出なくなってしまいます。そんな弟がノートに書いた「お話」が小説の中にいくつも挿入されているのですが、そのどれもが何度も読み返したくなるような不思議な魅力をもっています。
決して暗い小説ではなく、クスクスとおかしいところもたくさん。それでいて、どこか切ない。素敵な本でした。
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