お腹いっぱい [映画やドラマ (アメリカのやつ)]
『ダークナイト』
2008年アメリカ/監督:クリストファー・ノーラン
http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/
おッ、おッ、おッ、面白えーーー!!!!
小雨降るなかバイク走らせてようやく観てきました。以下、ネタバレないように感想書きます。もう色んなところで絶賛し尽くされているので何をいまさらという感じですけど、あえて言わせてください。映画館で観ないと後悔します。
俳優たちの演技、練りこまれた脚本、ダイナミックな映像やアクション、場面を盛り上げる音楽…どれをとっても文句なし。人間が抱える善と悪の二面性を超娯楽大作という枠組みで描ききったその手腕に脱帽です。
さて何から話そうか。
まず俳優たち、というか主要キャラクターの一人ひとりがすっごく立ってる。それぞれの個性がくっきりしていて、良い意味でマンガ的とでもいいましょうか(そりゃあコミックが原作ですものね)。だからお話が分かりやすいし、とても感情移入してしまう。主人公のバットマンを演じる役者馬鹿クリスチャン・ベイルはもちろん男前だけど、どこか歪んでるというか影があって、ダークヒーローにぴったり。対するジョーカー役ヒース・レジャーの演技は、もしかしたらこの映画一番のトピックとしてあらゆるところで激賞されているわけですが、それも大いに納得でした(ただ、ここで「彼の早すぎる死が惜しまれる」などと偉そうに言えない。なぜなら、エセ映画好きたるオレはこの映画までヒース・レジャーの演技についてほぼノー・マークだったから。まだ『ブロークバック・マウンテン』も観てません)。
脇を固めるおっさんたちがまた良い。死ぬまでに1000回は観ておきたい名作『トゥルー・ロマンス』のポン引き・ドレクセル役で(オレには)おなじみのゲイリー・オールドマンは一見気弱そうに見えて実は一本スジの通ったアツい警官を今回も熱演。ユーモアあふれる執事役のマイケル・ケインやバットマン用の秘密兵器をシコシコこしらえるハイテクおじいちゃん役のモーガン・フリーマンは、前作同様もうとてつもない重量感でどっしりとした落ち着き。役柄を超えて、まだ若いクリスチャン・ベイルを大御所俳優2人がなんだか温かく見守っているように見えた。あと、アーロン・エッカートのケツ顎も相変わらず立派。この人、声もちょっと特徴ありますよね。
そしてお話、あるいはテーマ。
ジョーカーは天才的な悪党で、人が誰しももつ「弱さ」のようなものにつけ込んでバットマンに戦いを挑んでくるのですが、それがスリリングでたまらない。バットマンだけでなく、皆が自分なりの正義を信じて行動するものの、果たしてそれを最後まで貫けるのか…。どんな代償を払ってでも?どんな結果になろうとも?その選択を素晴らしいアイデアマン・ジョーカーはあらゆる卑劣な手段をもって無理強いしてきて、バットマンたちのもだえ苦しむ葛藤が見逃せない!クリストファー・ノーラン監督は脚本も(共同で)書いたみたいで、ほんとすごいや。
むー、こうしてオレが下手くそな文章で書くとまったく面白さが伝わらないんですが、こここそがたぶんこの映画の一番の面白さだと思うんで、この拙文に騙されないで(?)観てみて。自分の正義を信じるんだッ。
あとはやっぱり映像ね。惜しみなく金をジャンジャンつぎ込んだという感じで、これぞハリウッド。アクション大作としても間違いなく一流。ていうか、そもそもこれはアクションものか…。とにかく、大きなスクリーンで観る醍醐味をいやというぐらい味わえます。もう最近の映画だとどこからどこまでがCGなのか分からないんですけど、ほんとどうやって撮ったんだろうっていうシーンもてんこ盛り。個人的にはバットマンが変てこバイクで悪者を追っかけるシーンと、ジョーカーがある施設にひどいことしちゃうシーンが好き。それと、冒頭の銀行強盗のシーンは超ワクワクした。スタイリッシュ!
ところで、今回の『ダークナイト』は前作『バットマン ビギンズ』の続編にあたります。前作を観たことないんだけどどうしようやっぱり分からないことだらけかしらという迷える子羊たちよ、できれば『ビギンズ』を観てから『ダークナイト』を観たほうが良いと思います。そうでないとたぶん90%ぐらい(オレ調べ)の面白さになってしまうかも。なんか、前に出てきた悪い人たちがチョロチョロ出てきたり、恋人との関係が微妙だったりで。自分はというと前作の内容をほとんど忘れてしまっていて、先に観たえいが博士から「やっぱり思い出しといたほうがええよ」とのアドヴァイスを頂き、ビデオ屋を駆けずり回ったんですが、5軒回ってやっと借りられた! みんな考えることは同じようです。買ったほうが早かった…。
ここで、やっぱりいちいち前作観るのめんどくさい、あるいは大事なとこだけ思い出しておきたいというわがままな貴方のためのまとめコーナー。お節介な当社はなんでもやらせていただきます。
以下、前作におけるネタバレありです。ご容赦ください。
とりあえずこんなもんかしら。渡辺謙が出てくる変なくだりを除けば『バットマン ビギンズ』も面白いので、観て損はないっスよ。
あ、そうだ。こんだけ偉そうに書いてますけど、オレはバットマンシリーズでちゃんと観たことあるのは『ビギンズ』ぐらいです。それ以前の作品はテレビでやってるのを何本か適当に眺めた程度。ほんとすんません。
最後に、『ビギンズ』の復習で気づいた点をいくつか。ぜんぶくだらないです!
すっごく長いのに中身のない感想文にお付き合いいただいて、どうもありがとうございました。あ、『ダークナイト』を「暗い夜」だと思ってた人ー。はいはいはーい。カタカナじゃ分からないっつうの。
2008年アメリカ/監督:クリストファー・ノーラン
http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/
昼は大企業の社長にして億万長者、夜はバットマンとしてゴッサムシティを守るブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)。理解あるゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)や、正義感あふれる新任検事デント(アーロン・エッカート)らと協力し、街は平穏を取り戻したかに見えた。だが、そこにジョーカーと名乗る男(ヒース・レジャー)が現れる。人々の心に巣くう「悪」を利用し、ゴッサムシティを恐怖に陥れようとするジョーカーに対して、ブルースは敢然と立ち向かうが…というお話。
おッ、おッ、おッ、面白えーーー!!!!
小雨降るなかバイク走らせてようやく観てきました。以下、ネタバレないように感想書きます。もう色んなところで絶賛し尽くされているので何をいまさらという感じですけど、あえて言わせてください。映画館で観ないと後悔します。
俳優たちの演技、練りこまれた脚本、ダイナミックな映像やアクション、場面を盛り上げる音楽…どれをとっても文句なし。人間が抱える善と悪の二面性を超娯楽大作という枠組みで描ききったその手腕に脱帽です。
さて何から話そうか。
まず俳優たち、というか主要キャラクターの一人ひとりがすっごく立ってる。それぞれの個性がくっきりしていて、良い意味でマンガ的とでもいいましょうか(そりゃあコミックが原作ですものね)。だからお話が分かりやすいし、とても感情移入してしまう。主人公のバットマンを演じる役者馬鹿クリスチャン・ベイルはもちろん男前だけど、どこか歪んでるというか影があって、ダークヒーローにぴったり。対するジョーカー役ヒース・レジャーの演技は、もしかしたらこの映画一番のトピックとしてあらゆるところで激賞されているわけですが、それも大いに納得でした(ただ、ここで「彼の早すぎる死が惜しまれる」などと偉そうに言えない。なぜなら、エセ映画好きたるオレはこの映画までヒース・レジャーの演技についてほぼノー・マークだったから。まだ『ブロークバック・マウンテン』も観てません)。
脇を固めるおっさんたちがまた良い。死ぬまでに1000回は観ておきたい名作『トゥルー・ロマンス』のポン引き・ドレクセル役で(オレには)おなじみのゲイリー・オールドマンは一見気弱そうに見えて実は一本スジの通ったアツい警官を今回も熱演。ユーモアあふれる執事役のマイケル・ケインやバットマン用の秘密兵器をシコシコこしらえるハイテクおじいちゃん役のモーガン・フリーマンは、前作同様もうとてつもない重量感でどっしりとした落ち着き。役柄を超えて、まだ若いクリスチャン・ベイルを大御所俳優2人がなんだか温かく見守っているように見えた。あと、アーロン・エッカートのケツ顎も相変わらず立派。この人、声もちょっと特徴ありますよね。
そしてお話、あるいはテーマ。
ジョーカーは天才的な悪党で、人が誰しももつ「弱さ」のようなものにつけ込んでバットマンに戦いを挑んでくるのですが、それがスリリングでたまらない。バットマンだけでなく、皆が自分なりの正義を信じて行動するものの、果たしてそれを最後まで貫けるのか…。どんな代償を払ってでも?どんな結果になろうとも?その選択を素晴らしいアイデアマン・ジョーカーはあらゆる卑劣な手段をもって無理強いしてきて、バットマンたちのもだえ苦しむ葛藤が見逃せない!クリストファー・ノーラン監督は脚本も(共同で)書いたみたいで、ほんとすごいや。
むー、こうしてオレが下手くそな文章で書くとまったく面白さが伝わらないんですが、こここそがたぶんこの映画の一番の面白さだと思うんで、この拙文に騙されないで(?)観てみて。自分の正義を信じるんだッ。
あとはやっぱり映像ね。惜しみなく金をジャンジャンつぎ込んだという感じで、これぞハリウッド。アクション大作としても間違いなく一流。ていうか、そもそもこれはアクションものか…。とにかく、大きなスクリーンで観る醍醐味をいやというぐらい味わえます。もう最近の映画だとどこからどこまでがCGなのか分からないんですけど、ほんとどうやって撮ったんだろうっていうシーンもてんこ盛り。個人的にはバットマンが変てこバイクで悪者を追っかけるシーンと、ジョーカーがある施設にひどいことしちゃうシーンが好き。それと、冒頭の銀行強盗のシーンは超ワクワクした。スタイリッシュ!
ところで、今回の『ダークナイト』は前作『バットマン ビギンズ』の続編にあたります。前作を観たことないんだけどどうしようやっぱり分からないことだらけかしらという迷える子羊たちよ、できれば『ビギンズ』を観てから『ダークナイト』を観たほうが良いと思います。そうでないとたぶん90%ぐらい(オレ調べ)の面白さになってしまうかも。なんか、前に出てきた悪い人たちがチョロチョロ出てきたり、恋人との関係が微妙だったりで。自分はというと前作の内容をほとんど忘れてしまっていて、先に観たえいが博士から「やっぱり思い出しといたほうがええよ」とのアドヴァイスを頂き、ビデオ屋を駆けずり回ったんですが、5軒回ってやっと借りられた! みんな考えることは同じようです。買ったほうが早かった…。
ここで、やっぱりいちいち前作観るのめんどくさい、あるいは大事なとこだけ思い出しておきたいというわがままな貴方のためのまとめコーナー。お節介な当社はなんでもやらせていただきます。
以下、前作におけるネタバレありです。ご容赦ください。
1. 前作でブルースと恋仲(みたいな感じ)だったレイチェルは今も検事をやっていて、今はデントと付き合ってる。ここがいちばん思い出しておきたいところかも。前作でレイチェルは「あなたがバットマンをやめてくれれば、あなたと付き合うわ」的にお高くとまりやがってました。あと、前作ではレイチェル役はケイティ・ホームズ(トム・クルーズのカミさん)が演じてたけど、マギー・ギレンホール(ジェイク・ギレンホールの姉ちゃん(もしかしたら「ジレンホール」?(→2012/2/2追記:「ジレンホール」で正解!!)))にバトンタッチされています。なぜ?
2. ゴードン警部補は前作からバットマンと協力関係にある。でも、正体が誰かは知らない。
3. 前作で毒ガスを使って悪さした精神科医がいて、まだ捕まっていない。カカシみたいなズタ袋をかぶってる。
とりあえずこんなもんかしら。渡辺謙が出てくる変なくだりを除けば『バットマン ビギンズ』も面白いので、観て損はないっスよ。
あ、そうだ。こんだけ偉そうに書いてますけど、オレはバットマンシリーズでちゃんと観たことあるのは『ビギンズ』ぐらいです。それ以前の作品はテレビでやってるのを何本か適当に眺めた程度。ほんとすんません。
最後に、『ビギンズ』の復習で気づいた点をいくつか。ぜんぶくだらないです!
すっごく長いのに中身のない感想文にお付き合いいただいて、どうもありがとうございました。あ、『ダークナイト』を「暗い夜」だと思ってた人ー。はいはいはーい。カタカナじゃ分からないっつうの。
最寄りのレンタル屋にて貸出中の「ビギンズ」が返却されるタイミングを伺いつつも、待ちきれずに「ダークナイト」観に行ったくちですが、先日、遅まきながら「ビギンズ」の予習ならぬ復習を致しました。
正直なところ、やっぱり予習は必須でしたね。(実は、数年前に見た時の記憶は、渡辺謙さんが字幕にも出ない様なわけのわからない言語しゃべってた、位しかなかったので。。。)
そして、予備知識を踏まえた上で再び「ダークナイト」が観たくなってしまった。
追伸
誰にも尋ねられてませんが、小生の好みとしてはレイチェル役はケイティ・ホームズに演じて欲しかったですねー。
ゴシップサイトの情報によると、ケイティ降板理由は、ト●様の奇行(悪評判)が原因だとか。。。
by HOSS (2008-08-30 12:57)
>数年前に見た時の記憶は、渡辺謙さんが字幕にも出ない様なわけのわからない言語しゃべってた、位しかなかったので。。。
オレも同じく! ぜんぜん覚えてなかった。
それにしても、あの謙さんの扱いはちょっとヒドいよね。日本人ですらないっていう。
ケイティ・ホームズじゃなくなったのは、そういう理由だったんか! てっきりギャラの折り合いがつかないとかそんなんかと思ってた。ケイティさんとマギーさんはイメージ違いすぎだよね。マギーさんのほうが図太そう。
by ビキ (2008-08-30 21:51)