ドイツのムショは私服なの? [映画やドラマ (アメリカ以外のやつ)]
老いてもなお音楽を愛するピアノ教師クリューガー(モニカ・ブライプトロイ)は、女子刑務所で囚人相手にピアノを教えていた。ある日、まだ10代の若いジェニー(ハンナー・ヘルツシュプルング)が類まれな才能を持っていることに気づく。殺人罪で服役し、看守の一人を病院送りにするほど反抗的なジェニーと、妥協を一切許さない厳格なクリューガーは反発し合いながらも、若手の登竜門とされるコンテストでの優勝を目指して少しずつ打ち解けていく。しかし、お互いがそれぞれにかかえる辛く悲しい過去も頭をもたげ始めて…というお話。
確か今年の春ぐらいに劇場公開されたときにこりゃあ面白そうだ!と観ようと思ってたのに、例によってぼんやりしていたものでガッツリ見逃しました。で、DVDを借りてみた。
公開時、超厳しい婆ちゃん先生と超反抗的な天才ピアニストが反発! 衝突! そして伝説へ!(?)っていう枠組みを勝手に想像して、ものすごく期待していました。実際に観てみると、大筋では合っていたものの、想像していたほどは面白くなかったです。なんでだろうと足りない頭でいろいろ考えてみたんですけど、いまいち判明せず。たぶん期待しすぎたせいかな。
たぶん主要な見所のひとつであろうピアノの演奏シーンはそれなりに迫力があって楽しいです。画面もどっしり落ち着いていて安心して観られるし、そのくせテンポもなかなか。教師役のモニカ・ブライプトロイっていう女優さんの演技も貫禄たっぷりで素晴らしいと思った。ただ、二人それぞれの過去を明らかにするシーンが小出し小出しでちょっとまどろっこしかったのと、婆ちゃんの過去に関わる裏テーマ的なことが途中からかなり前面に出てきて、こっちはただのド根性ピアノ映画(なにそれ)だと思ってたから、少し面食らった。結局、そこから芽生えた違和感が最後までオレはぬぐえず、感動の(?)ラストシーンでは若干引き気味になってしまいました。
ところで、映画の最初のほうに婆ちゃんが刑務所の所長と所長室で机を挟んで話し合うシーンがあるんですが、その時の所長室のインテリアがちょっと素敵。特に婆ちゃんが座ってる椅子がかっこいい。シングルサイズの座面と背面(って言うんですか?)は薄いグリーンのファブリックで、それを両脇から明るめの木ではさんでる。…素敵さがぜんぜん伝わっていないYO・KA・N!
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