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で、けっきょく太鼓は何かの暗喩だったん? [映画やドラマ (アメリカ以外のやつ)]


ブリキの太鼓 HDニューマスター版 [DVD]

ブリキの太鼓 HDニューマスター版 [DVD]

1979年ドイツ、フランス、ポーランド、ユーゴスラビア/監督:フォルカー・シュレンドルフ
  • 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
  • メディア: DVD
1930年代のポーランド。オスカル(ダーフィト・ベネント)は、ブリキの太鼓をもらった3歳の誕生日に、それ以上成長するのを自らの意思で「止めた」。第二次大戦の足音が近づく中、時代の荒波に翻弄される可笑しくも悲しい大人たちや家族の姿、そして自分の運命とは…というお話。

これもずっと昔から観たかった映画のひとつで、この度やっと借りてみました。例によって三鷹ツタヤでVHSを借りてきたんですけど、なんだよー、DVD出てるんじゃん…。アマゾンの銭ゲバリンクを探したときに初めて知りました。

自分の意思で成長するのを止めちゃうとか、奇声を発するとガラスを割る特殊能力を持つとか、ちょっと不思議な設定に加えて、ヨーロッパ&やや昔の作品っていうことから、たぶんオレにはよく分からないお芸術映画なんだろうなって思ってました。でもでも、なかなか面白かったです。

肉体的にはずっと成長しないオスカルの視線を通じて描かれる大人たちは、どこか滑稽。この時代、ポーランドはナチスドイツにじわじわ侵食されていったみたいなんだけど、それに振り回される人々をオスカルは冷めた目で見てる。このスタンス、描き方は嫌いじゃないと思った。ただ、戦争が終わった平和な世の中なら、昔のことを何とでも言えるけどね…。
それと、オスカルのお母さんとの関係が切ない。彼女は不倫(なのかな?)をしたあげく、悲しい結末にいたるんですけど、オスカルはそれもじっと見てる。大人って何なんだろう、って。決して母親の愛情を受けなかったというわけではないものの、(肉体的に)成長しない自分とお母さんとの距離がどんどん離れていく過程が悲しかったです。お母さん魚食べ過ぎ。

また、上記のあらすじには文章が下手くそなもんで盛り込めなかったのですが、この映画のテーマとして「性」ということがあげられるかと存じます。それは映画冒頭にあるオスカルのおばあちゃんから、母親の、そしてオスカル自身の性をときにコミカルに、ときに大胆に描いてる。簡単に言うとエロシーンがどっさりです。それらが、この映画に妙な生々しさを与えていたと感じます。

そういえば、「性と生」を描いた映画について世の中には立派な感想を書いたり批評をする人がたくさんいてすごいなぁとほんと思う。自分は「うわっ、エロい!」「すげー。ヤバい」ぐらいで、何をどう考えてもちゃんとしたことが思い浮かばない…。まことに残念なブログです。
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