まず髪型が変

『NEXT　ネクスト』
2007年アメリカ／監督：リー・タマホリ
http://next-movie.gyao.jp/

2分先が予知できるという特殊能力を持つクリス（ニコラス・ケイジ）は、その能力を活かしマジシャンとして働き、時にはギャンブルにも興じていた。そんなある日、FBIの女性捜査官（ジュリアン・ムーア）が現れ、核兵器によるテロ計画を阻止するのに協力してほしいと頼まれるが…というお話。

新作映画を観る前はなるべくレビュー等を読まないように普段はしてるんですが、今回はチラホラと評判が耳に入ってきました。で、実際のところ、噂以上の珍作でした。じゃあ何で映画館に行ったのかって？前売り買っちゃったんだもの。

しつこいですけど、こないだ観た『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』がとんでもねえ名作だったもんで、余計アラが目に付いてしまった。アメリカが核兵器に狙われてるっていうのに緊迫感がちいとも無い。予知能力は「2分先」のはずなのに、なんだかすげえ適当。そんで驚愕のラスト。ちびりそうになった。

原作はフィリップ・K・ディックという人で、『ブレードランナー』や『マイノリティ・リポート』など、彼の小説をもとにしたSF映画が多く作られています。その2作のハードな世界観が大好物な自分としては、ついつい期待してしまったわけで…でもディックは駄作率も高いらしいわけで…すべて僕が悪いわけで…。
できればこの映画はレンタルで、いやテレビ放送まで待ったほうが良いです。

あ、オープニングのクレジットで「ピーター・フォーク」とあったので、「刑事コロンボだ!」と楽しみにしていたら、あまりの老けっぷりにぶったまげました。それが本作の個人的なクライマックス。

タグ：ニコラス・ケイジ フィリップ・K・ディック SF映画 ブレードランナー マイノリティ・リポート NeXT