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めくるめく98分間 [映画やドラマ (アメリカ以外のやつ)]


運命じゃない人

運命じゃない人

2004年日本/監督:内田けんじ
  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • メディア: DVD

根っからの良い人・宮田(中村靖日)は半年前にひどいフラれかたをした元彼女(板谷由夏)が忘れられずにいた。ある晩、小さい頃からの親友・神田(山中聡)に急に呼び出されレストランで食事をしていると、見知らぬ女性(霧島れいか)と偶然知り合うこととなり…というお話。

さいきん映画館で『アフタースクール』っつう映画の予告を観たんです。監督は知らない人だったけどちょっと気になって、同じ監督の長編デビュー作というこの映画を借りてみたんです。そしたらとっても面白くて、おじさんおったまげたという次第です。

ええ、ええ。分かってますとも。「お前なに得意げに書いてんだよバーカ!これ有名だからみんなとっくにチェック済みだよ( ´,_ゝ`)プッ」と罵倒されるのは百も承知です。赤面しながら書いてます。

上述したあらすじだけ読むと陳腐な恋愛ものに思えるかもしれないけど、ぜんぜん違います。恋愛要素を含みつつも、基本はドタバタ。テンポ良く進んで、最後ほんわか。

この映画の最大の面白さは脚本がすげえ練りこまれている点で、登場人物5人それぞれの視点から一晩に起きた出来事を時間軸をずらしつつ少しずつ紐解いていく、というところがたまらなく楽しかった。およよ、それは『パルプ・フィクション』とか、最近の『バンテージ・ポイント』(←駄作)とかでやってましたぜダンナ。確かに!でもね、ああいうのとはちょっと違って、視点が変わるたびに「あー、そうだったの!?ギャハハ」という感じで、視聴者全員にもれなく驚きと笑いがついてくる。この、良い意味での「軽さ」がストーリーをぐいぐい引っぱっていたような気がしました。

もちろん笑いしかないというわけでなく、抑える/押さえるべきところはキチッとしてます。そのさじ加減が絶妙で、この監督すげえやと思った。しかも長編が初めてって…一体どんな人かしらん。こんな脚本書くんだから、どうせ神経質そうな青瓢箪(あおびょうたん)にちげぇねえ!オレァふんじばってやる!(?)と、DVDの特典映像をチェックすると、自分の予想は大きく外れ、とても人の良さそうなお兄ちゃんが内田けんじさんでした。まじすいません。

ここでレンタル時の注意。DVDジャケット裏にわざわざご丁寧に人物相関図が描いてあるけど、それは読まないほうが良いです。と、アマゾンかどっかのレビューで誰かが書いてて、まったくその通りであります。事前の情報は少ないほうがこの映画は断然楽しい。そんなアドバイスを知らなかったオレはばっちり熟読したけども。
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