【木工のじかん / 塗装の練習編】 半年ぶりの…試行錯誤だッ! 試行錯誤だッ!

それはいつも自分の部屋にあって、確かに目には入っていたんだ。けれど、時とともにいつしか変わりばえのしない風景へと溶け込んでしまい、それと意識することなく月日だけが経っていった。寒く暗い冬が終わりを迎え、あらゆる生命がきらびやかな輝きを放ちだすこの季節、僕はやるせない日常の中でただひとつのことを考え始めていた。いいかげんニスを塗らなきゃ、って。

つうわけで、自作キャビネット製作に向けて、半年前(!!!!)に塗料の発色を試そうとポアーステインという塗料を板切れに塗ったんですけど、その上に今回ようやっとニスも塗って、その仕上がり具合をテストしました。放置プレイここにきわまれり。ついでにオイルステインで別の色も試しました。

結果から申しますと、ニスを塗っただけでぜんぜん違う。ステインで着色したのみだと下手っぴDIY野郎丸出しなのに、そこにニスをのせるだけでグッと上品になりました。ベテランDIYer(ディーアイワイアー)たちには常識以前の話でしょうけども。以下、その実際です。

まず、ニスの前に「水性オイルステイン」という塗料の「チーク」を試しました。 「水性」なのに「オイル」って!? という謎の解明はさっさと諦めて、とりあえずまたテスト用のシナランバーコアに塗ってみました。前回、「マホガニーブラウン」という色であれやこれや試したものの、いまいち納得できなかったためです。もっと好みの色が出るんじゃないかと。 で、今回も濃度や重ね塗りの回数を変えて、ちまちまと試してみました。うんうん、なかなか良いじゃない。しっとり落ち着いてる。それと、マホガニーブラウンは水性ポアーステインという塗料だったのですが、こっちの水性オイルステインというほうがそれと比べて上品な風合いが出てる気がします。ほんとにちょびっとの違いですけども。薄く何度も重ね塗りすると良い感じなのかもなあ。 ちなみに、こんな貧相な写真じゃあちっとも違いが分からないっていう苦情は受け付けません。ええ受け付けませんとも。お母さん、そんなわがまま言う子に育てた覚えはありませんよッ!

さて、いよいよニス塗りです。念のため繰り返しておきますと、これもテストです。ほとんど初めてなもんで、ステインの上にニスが塗られると実際どれだけ違うものなのかなぁ、ニスのツヤはどれぐらいが適当なのかなぁという実物が見たくて。どんだけビビりなんだお前。

こんなド素人が選んだのは、「水性ウレタンニス」の半ツヤ。 ピカピカし過ぎてるのは嫌だし、ツヤが全くないのも悲しい。そんな理由で半ツヤが良かったんですが、ホームセンターでは水性ウレタンニスの半ツヤがどこも見つからなくて難儀しました。「ツヤ有りとツヤ無しを混ぜれば半ツヤになるよ」との神からの啓示も受けたのですが、それぞれ買うとあまり経済的ではなく…。 そんなさまよえる子羊が頼ったのがインターネットです。やっぱりね。通販で業務用っぽいのをとりあえず900ml買いました。自分でツヤ有りと無しとを混ぜて作るよりはだいぶ安く手に入れることが出来て良かったッス。 ちなみに、商品名としては「アクレックス 木部用ウレタンフラット 半ツヤ」というやつで、メーカー・ワシンのちっちゃなチラシによると、このニスはホームセンターでよく売られてる同社の「水性ウレタンニス」と同じ中身らしい。

ほんで、実際に塗ってみると、こんなに違うのかってぐらい立派に見えます。どんな色であれ、それなりに見えそう。あと、半ツヤっていうオレ様のチョイスがやっぱり良かった。しっかりとニスの役目を果たしながらも、奥ゆかしいその控えめな輝き具合がたまんないよﾊｧﾊｧ。 そうそう。ウレタンニスの塗膜の強さにもびっくりした。カッチカチやぞ! ゾックゾクするやろ!

ところがどっこい。 よーく見ると、ていうか、よーく見なくても角度を変えただけですぐに分かるんですけど、自分の塗り方が下手くそなせいで気泡がたくさん出来てしまっていて大変汚らしい。その上、あろうことかハケの抜け毛まで板に付着してる! 新品を使う前に念入りに処理したつもりだったんだけどなぁ…。やっぱり「つもり」だったんだなぁ。 とにもかくにも、気泡が出来ない塗り方をマスターしないと、これはかなりまずいことになってしまいそうです。いちおうニスを重ね塗りするときにヤスリもかけたんだけど、修正が利かず。

たかだか板切れにニスを塗ったっつうだけの話なのに、長ったらしい記事になってしまってすいません。それと、写真と文章の構成が見づらいですよね。がんばります。

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