SSブログ

『サブウェイ 123』の感想 または私は如何にして心配するのを止めて『トゥルー・ロマンス』キチGUYとなったか [映画やドラマ (アメリカのやつ)]

『サブウェイ123 激突』
2009年アメリカ/監督:トニー・スコット
http://www.sonypictures.jp/movies/thetakingofpelham123/

ニューヨークの中心を走る地下鉄が白昼、乗客ごと乗っ取られた! 犯人(ジョン・トラボルタ)たちは、地下鉄の無線を通じて莫大な金額を市に要求。地下鉄の運行指令室で働くガーバー(デンゼル・ワシントン)が、狡猾な犯人との交渉にあたることとなるが…というお話。

オレ映画ランキング史上(暫定)1位の超傑作『トゥルー・ロマンス』(1993年)の監督が新作を撮ったとあれば、たとえそれが多少つまらなそうであっても、劇場に足を運ぶのはわたくしの使命であり、また、神が定めた運命でもあるのでしょう。アーメン。
大都会・新宿は歌舞伎町の古い映画館で1ヶ月ぐらい前に観てきました。新作映画で非シネコンは久々な気がする。

監督トニー・スコット、主演デンゼル・ワシントンっつうと、『デジャヴ』(※アマゾン銭ゲバアフィ行き)という数年前のSFアクションが思いおこされるのですが、これ、映画好きの間ではけっこう駄作扱いされている模様(※「シネマスケープ」のレビューページ行き)です。…あれ!? 今シネスケを見てみたら平均点高めのような…。とにかく、穴だらけの脚本がその一番の攻撃対象とされているような気がするものの、トニー・スコットの「ガチャガチャした演出」も不評の一因っぽい。

実を言うと、オレは足りない頭のおかげで脚本の穴とやらに気づかないでいられたせいか、『デジャヴ』は映画館で観たときから好きなクチです。ただ、「ガチャガチャした演出」と言われるのも、率直なところ分かるなぁ。で、今回の『サブウェイ』。やっぱり「ガチャガチャ」してました! なにかと落ち着きないの。もう大御所すぎて自分のスタイルを修正できないのかしらん。

お話の中身は、うーん、もっと驚くようなヒネリがあったり、意外な方向へ膨らんだりするのかなと思っていたけど、万事観ている側の予想通りに進んじゃってた。スカスカっていうか…。それとか、「今の何気ない会話って実は後で活きて…こないじゃん! ほんとに意味なかったのか!」っていうシーンも多くあり。ことごとく薄い。
でも、ちゃんとトニー・スコット節が炸裂して車が大破するシーンもいつも通り観られたし、市警の白バイ隊が猛スピードで街中を走るシーンも楽しかった。総じて、ひと昔前のハリウッド製アクションものを観たっていう感じ。なんていうんだろう、今日はカロリーとかどうでもいいやーと思って、ビール片手にポテトチップ(もちろんコンソメ味)を深夜にボリボリ食べるあの楽しさに似てるかも。いや、ちっとも似てない。

まだ偉くないころのガンドル.jpgあ、嬉しいことに、『トゥルー・ロマンス』でヒロインのアラバマと激闘を演じたことで(オレには)おなじみのジェームズ・ガンドルフィーニも出てました。己の保身ばっかり考える市長役で。

ちなみに、どんな大物俳優であっても『トゥルロマ』に数秒でも出演しているならば、その人はオレにとって強制的に「トゥルロマ組」となります。つまり、デニス・ホッパーしかり、クリストファー・ウォーケンしかり、サミュエル・L・ジャクソンしかり(最初のほうにチラッと出てるんよ)、ゲイリー・オールドマンしかり、ブラッド・ピットしかり、そしてこのジェームズ・ガンドルフィーニも当然そうであり、彼らはみな一様に『トゥルー・ロマンス』の出演者という文脈で語られることが義務付けられ、またそうでなくてはならないのですッ!!アーメン!!

ガンドルフィーニは『トゥルロマ』のときのドチンピラ役からしてみれば、『ソプラノズ』シリーズでマフィアのドンになったり、今回は市長になったりで、そなた、まっこと偉くなったものよのぅ。何キャラ?
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。