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目黒シネマが良い空気 [映画やドラマ (アメリカ以外のやつ)]

『アウトレイジ』
2010年日本/監督:北野武
http://office-kitano.co.jp/outrage/main.html

関内(北村総一郎)率いる巨大暴力団「山王会」。その若頭・加藤(三浦友和)は、目障りな村瀬組を締め上げるよう配下の池元(國村隼)に命じる。しかし、組長の村瀬(石橋蓮司)と兄弟の盃を交わしてあった手前、池元は自ら手を下すことは避け、さらに配下の大友組組長・大友(ビートたけし)にその仕事を押し付ける。しかし、そこから泥沼の抗争が始まるとは思いもよらず…というお話。

RIMG3041.JPGもともと北野武監督の映画は、あんまり観たことなくて、それほど好きでもなく。つうか、テレビで『ブラザー』を観たときはそのつまらなさに心底たまげたほど。ただ、観たのはバイオレンス系のやつしかないから、そうじゃないやつはまた違うのかも。

今回は、目黒の名画座「目黒シネマ」で、後述の『フローズン・リバー』との二本立てでやってたもんだから、ついでに観てみたよ。そしたら、そこそこ面白かった。これ単体で1800円払うのは嫌だけど、二本立てで1300円ならまあいいかなというレベル。

すげえ大雑把に言えば、出演者がやたら豪華なVシネマみたいな感じで、ストーリー的に斬新さや惹かれるとこは特になかったものの、テンポ良く進んでくれるんで観やすかったです。椎名桔平のヤクザ役は観たことなかったけど、意外と良かった。上と下の板挟みになる中間管理職的な役柄の杉本鉄太もそこそこ。反対に、北村総一郎はどうしても良い人にしか見えないんで、暴力団の上層部にはミスキャストじゃなかったかしらん。三浦友和は日焼けし過ぎ。黒過ぎ。あと、英語ベラベラなインテリヤクザ役の加瀬亮。英語ではなく、むしろ日本語のセリフがたどたどしいとこがあったような、なかったような…。

さらに細かいダメ出し。銃撃シーンで、機関銃に撃たれて手足バタバタさせながら蜂の巣になっちゃうようなとき、スローモーション使うのいい加減止めませんか?これはほんとにダサいと思うんですけど…。あ、でも、オレ内ベスト映画『トゥルー・ロマンス』でもそういうシーンがあったな。まあ、トゥルロマだけは話が別ってことで。誠に恐縮ですが、異論は一切認めません!

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『フローズン・リバー』
2008年アメリカ/監督:コートニー・ハント
http://www.astaire.co.jp/frozenriver/

一本の川を挟んでカナダとの国境に面する、アメリカの田舎町。レイ(メリッサ・レオ)の夫は博打にのめり込んだあげく出ていき、5歳と15歳の二人の子供をトレーラーハウスで育てる暮らしは極貧そのものだった。そんな彼女に、あるきっかけで知り合った北米先住民の女ライラ(ミスティ・アップハム)が持ちかけた「仕事」。なんとそれはレイの車のトランクに不法移民を乗せ、カナダの先住民居留地から凍てついた川を車で渡ってアメリカへ密入国させるというものだったが…というお話。
※映画を観る限り、先住民居留地というのは地元警察の権力が及ばない「半・治外法権」みたいな感じらしいス。ストーリー上で意外と大事なポイント。

二本立ての2本目で、いちおうこっちがこの日の本命。オレの繊細なおケツはまだそれほど痛くならず。

RIMG3039.JPG有名な俳優はゼロ、予算もすごく少なそうな感じではありましたが、最後まで飽きさせないし緊張感が続く。脚本がしっかり考えられているんだなあと思った。貧乏のどん底であえぐシングルマザーが犯罪に手を染めていくという、相当に暗いお話ではありますが、最後に希望が見えるとこも好きだな。総じて、こちらも2本立ての一つとして観るなら充分ッス。

ところで、この目黒シネマに来たのは久しぶり(確か前に観たのは竹中直人の『サヨナラCOLOR』)なんですけど、相変わらず館内のあちこちに手作り感あふれるポップやら雑誌からの切り抜きやらが貼ってあって、すごく良いなあ! ほんとに映画好きな人たちがやってるって感じがして、雰囲気がたまらん。同じく名画座の高田馬場・早稲田松竹も似たような雰囲気で好きだ。

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