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Call of Duty for Blood [外出 / 徘徊]

RIMG3752.JPG日本赤十字と名乗る謎の組織から、一枚のハガキが届いた。「おまえのッ、おまえの新鮮な血が欲しいのだ! それも3月中にッ!!」という恐ろしい文面を読み、戦慄をおぼえたオレは招集(Call of Duty)に応じて東京・吉祥寺まで足を運ぶ。この危険な団体をこのまま野放しにはしておけない。組織の正体を暴いてやるぜ。

何やら見覚えのあるビルの見覚えのある一室は、光量と雰囲気、二つの意味でとても明るい。そこにしつらえられた小部屋では、まるで医師のような格好をした初老の男が問診をするという。一体どこから手に入れたのか、数年に渡るオレの血中データをパソコンの画面に映し出しては、やれ「毎回それぞれの値が良いですね」だの「今日の血圧も大変良好」だのと、おべんちゃらを使いやがる。野郎、その手には乗らねぇぜ…。ゴクリ。

お次は、まるで看護師のような格好をした女が、口調こそ非常に丁寧なものの、検査をするから両腕をまくれと命じてくる。袖を上げるやいなや手慣れた様子でオレの右腕に注射器を刺しては、「今日は、お時間かかってしまうんですが、成分献血をお願いできますかぁ?」と聞いてきた。セイブンケンケツ? 何のことかよく分からないが、この段階で組織に逆らうことが得策でないのは明らか。曖昧な笑みを浮かべながら「ええ、いいですよ」と、快諾するふりをする。

少しの間をおいて、いよいよベッドへと招かれる。ここでは他にも囚われの身となった人間が多くいるようだ。またしても看護師そっくりの別の女がオレを横たわらせ、鈍く光る太い針を左腕に刺してきた。その先には怪しげな機器がつながれている。言われるがままに寝そべり、眼前のモニターでテレビ番組を見るともなしに眺めながら反撃の機会をうかがっていると、何やら眠くなってくる。ああ、しまった、これが奴らの策略か…。決してオレが…寝不足だったから…しかも寒くないように毛布をかけてくれたから…それだけが理由では…ある…ま…い…。スピー、スピピピー。

RIMG3784.JPGハッ!! 目覚めると左腕から針が抜かれるところで、1時間近く経っていたようだった。幸いにも、臓器までは抜き取られていない。待合室へと戻され、懐柔策の一環であろうドーナツやクッキーやドリンクを美味しそうに食すふりをしていると、お土産のようなものを渡される…。

だめだ、この巨大組織の全容がまったく掴めない。しかも、新宿・池袋・秋葉原・立川など都内各所にアジトを張り巡らしているという。白昼堂々、人体から血液を抜き取るという何とも大胆な振る舞い。背後にはいったい誰が? 何のために? オレの潜入捜査はまだ続きそうだ。これを読んだおまえらも、ぜひ捜査に協力いただきたい。成分献血は時間かかるけど、普通のやつは案外サクッと終わるから。詳しくはこちら↓
http://www.jrc.or.jp/donation/index.html

※ネタだとしても下手くそな文でサーセン。ちなみに、ハガキは2月に届いていたもので、震災とは関係ないです。時間をかけてたっぷりオレをヌイてくれたナースに「東北のほうって、血液は足りてるんですか?」って尋ねたら、「いまんとこ大丈夫みたい」だって。
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