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いつか別の著作も読んでみたいな [読んだ本 / 好きな文章]


パッチワーク・プラネット (文春文庫)

パッチワーク・プラネット (文春文庫)

  • 作者: アン タイラー
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1999/03
  • メディア: 文庫

たまに乗る「電車」なる交通手段において、あるいは同じくたまに乗る「バス」なる交通手段において、一緒に乗り合わせた周りの人がカバーをかけた本を読んでいるのを見ると、その中身が何なのか無条件にすごく気になるんスよね。その人の外見から勝手にその読書の好みを想像して、真面目そうな顔してるからきっと難しい本読んでんだろうなとか、可愛い子を見れば恋愛小説でも読んでいるのかなとか。なにその決めつけ。とにかく、目的地までの数十分間、私はイヤらしい視線を他人のブックカバーに向けながら、そんな妄想に一人ふけっているのです。変態ですね、わかります。

で、その延長(?)として知り合いが読んでいる本というのも気になるタチで、この本もそう。その昔に友だちが読んでいるのを見て、あらすじだけ読ませてもらったら少し気になって、本のタイトルと作者名をケータイにメモ、数年ごしでたまたま古本で見つけたので読んでみた。おまえ寝かせすぎ。

こないだ感想を書いた『夜になると~』とは違って、これは短編集ではなく普通の長編でしたけど、ぐいぐい読まされちゃった。身も蓋もない言い方すれば、冴えないオッサンのグズグズした内面が延々と描かれる本で、なるほど、すごくつまらなそうな話に聞こえるわりに、実際はアラ面白い。筆者のアン・タイラーっていう人を全く知らなかったけど、なめらかで上手い文を書くなあと思った。それともあれかしら、読んだ人がグズグズした内面をもつオッサンだったから面白いと思えたのかしら。たぶんその両方だわさー。
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