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へびをふむをよむ [読んだ本 / 好きな文章]


蛇を踏む (文春文庫)

蛇を踏む (文春文庫)

  • 作者: 川上 弘美
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1999/08
  • メディア: 文庫

また例によって半口開けながら暇つぶし用の本を探していたときに、古本屋で何となく目にとまった一冊。作者も知らないし、特段好きそうなテーマでもなかったけれど、最近新しめの人(?)を読んでなかったし薄くて読みやすそうだしって軽い気持ちで買って読んでみたらアラ面白い! いや、面白いというよりは、その文体ないし筆力にびっくりしたというほうが正確かな。短編が3つ収められていて、そのどれもがファンタジーっぽいというか非現実的な部分が混じっているのだけど、現実と非現実の境目がすんごい曖昧。話を読んでいて、こちらが気づかないうちに「向こう側」に連れていかれていて、そのタイミングは下手すると一文の途中で切り替わっている。しかもシームレスに、きわめてなめらかに。いま気取った横文字使っちゃった、サーセン。ともあれ、そう、「なめらか」っていう言葉がぴったりで、この人の書く日本語すげえス。なにか賞でも獲っていないのかしらと思うと、第115回芥川賞を受賞。やっぱりね。つうか、芥川賞のことは裏表紙に書いてあったから買う前から知っていた。再度サーセン。改行せずに読みづらくて、みたびサーセン。
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